「肝っ玉母さんの麹」登場!
水曜日, 12月 16th, 2015
上士幌の小学校の廃校を工房にして、5人の子育てをしながら、
麹作りに励んでいる松本弘美さん。
ガッツで一途なお母さん職人です。
何事も物作りは、原料からということで、知人の農家さんや米屋さんを通して
入手した道産「おぼろづき」「ななつぼし」「きらら397」を使用。
一般には、くず米、破砕米、等外米の支給品を使うのですが、
糖質や蛋白の栄養素が欠けるため、謎の白い粉をかけるそうです。
それで、麹菌の食い込みを良くするそうですが、何でしょう?
蔭では、こういう裏技があるのですね。
彼女の一つひとつ、手探り状態で、体験してものにしてゆく様子の、
頼もしくも、真実を求める姿に感銘しました。
醤油にしろ、味噌にしろ、酢や味醂などの発酵食品は、
何と言っても、元の素、麹の質、出来不出来が一切を決めるはずです。
ゆっくり時間をかけながら、蒸しあがった米が冷めるのを見計らって、
順次、麹菌を振る。それも、よく米を見ながら、熱過ぎず、冷た過ぎず。
米への内部深くまで浸透、食い込みが良くなければ、甘くならない。
表面がただ綺麗に花開いていただけではダメで、あくまでも内部へ。
それには何よりも、手でねんごろに揉まねばならないと。
やっつけ仕事で、ただ過程をこなせばいいと言うものではない。
とにかく、子育てのように、一粒一粒もむように、はがしながら、
摺込んでゆく。すると、内部まで菌が入り込んで、成長する。
そして、蒸らし方冷やし方、室内の温度と湿度のコントロール。
それぞれを既成の教えでなく、手探りで見極めながら進んでいる。
何と、逞しいことか!
何よりもかによりも、上士幌の澄み切った大平原の中で、麹を育てる。
厳しい大自然が、どのように新たなる麹を育てて行くのだろうか。
どのような程度の麹かは、一見すると見えてくる。
そして、手にとって、噛んで、食べることだ。
やはり、旨い麹は、出来た酒も、味噌も旨いに決まっている。
「へうげ味噌」は、ついに品切れ!!
3月頃まで、入荷なし!!
予想以上に、猛スピードで売れ続けている。
それは、やはり羽場さんの麹が、何と言っても旨いからだ。
そこに明らかに明かされた秘密がある。
要は、原材料と技と勘と真心。
駆け出しだけど、見所のある(失礼!)松本さんの前途に期待したい!
子どもさんの為にも、がんばってください。
「肝っ玉母さん」を、応援します。
200g ¥300