まほろばblog

Archive for 12月 20th, 2015

表札屋を始めました 2

日曜日, 12月 20th, 2015

織本表札 2

 

自宅の裏が織ちゃんこと、織本さん宅。

通りすがりに、表札が目に入り、そこで彼に出てもらいハイ一枚。

水産会社に勤めていて、何時も活〆ではお世話になった。

障害施設関係に従事して、長くボランティアで活躍された。

この4月で、そこも退職して、今は悠々自適の暮らし、羨ましい限りである。

 

織本表札 1

 

岩見沢で民家再生を主軸にする武部建設で建てた家は、古材と新材と組み合わせて

何とも趣があり、土間在り、いろり在りで、夫婦して日常を愉しんでいます。

新旧の妙合が、何によらず、新しい趣向を生み出すのでしょう。

いい感じに、表札も枯れていました。

織本表札 3

 

午後から、青果の米内さんの倉庫で、ヘンプオイルの充填作業。

1tで、大変な思いを農場の福田場長、池田さんにさせました。

 

ヘンプ充填

 

そこで目に付いた亡き米内会長の表札。

奥様三枝子さんとの連名。

懐かしく、会長が偲ばれます。

フードの中なので、傷みがありません。

 

米内 表札

 

最後に、家に着いて、一枚。

この木は、20年前の遷宮で、伊勢神宮から戴いた内宮で使われたヒノキに、

共働学舎の木工職人・三上君にフレームを作ってもらい、

今村さんに、彫ってもらったもの。

篆書で書きました。

宮下 表札1

 

宮下 表札 2

 

では、5年前にブログで表札の木々について書いたものを再掲載します。

 

2010年03月13日

●表札の木々

札 母水.jpg

何時ぞや、表札のことを書いたことがあった。
時々、店の棚に飾ってある上の見本を見て、注文が入ることがある。
先日も、御一方から問い合わせがあって、
彫り師の今村さんから材の幾種かを揃えて戴いた。

どれをとっても、木材の目の美しさは譬え難く、
それぞれにそれぞれの趣があって、これと言って定め難い。
家屋が洋風なのか和風なのか、でも変るし、
縦か横でも、また四角か耳付かでも大いに印象が異なる。

以下、材の木目と特徴を記す。
値はどれも同じ、苗字で、2万円より。
あと名前や奥様や子供さんの名と増えるに従い、
材の大きさもあって割り増しされる。
そこは、相談で。(書体もお望み通りに)

札 槙.jpg
槇(まき)
広く生垣や仕立物に利用され、古風な日本庭園などで重宝されている樹種です。
見た目は針葉樹のようで丈夫そうなのですが、寒さが苦手です。
暖地では生垣樹の定番といってもいい程の人気があります。

札 一位.jpg
一位(イチイ)…
常緑針葉高木。 北海道から九州の高隅山まで、山奥にポツンと分布する。
アララギ・オンコなどの別名がある。
材は美しい紅褐色で加工しやすく、 優良な彫刻材・家具材として用いられる。
イチイの名前は、仁徳天皇がこの木で笏(しゃく)をつくらせ、
それで正一位を授けたので「一位」と呼ばれることになったといわれている。
そして笏は、いまだにイチイでつくられている。

札 槐.jpg
槐(えんじゅ)…
マメ科の落葉広葉樹で、薄い茶色で彫って仕上げると
深みのある綺麗な木目が出ます。
槐樹(かいじゅ)ともいい、延寿とも書き、
古くから魔よけの意味や縁起ものとして使われてきました。

札 栓.jpg
栓(セン)…
センは日本全土に広く分布して、ハリギリの木材名はセンです。
北海道東北部方面から良材が出、漆器下地に使うと
ケヤキと間違えるほど木目がよく似て椀などに使われます。

札 桂.jpg
桂(カツラ)…
日本各地のほか、朝鮮半島、中国にも分布する。
中国の伝説では、「桂」は「月の中にあるという高い理想」を表す木であり、
「カツラ(桂)を折る」とも用いられる。
(しかし中国で言う「桂」はモクセイ(木犀)のこと)
用途として、街路樹として植えられるほか、
建築、家具、鉛筆、碁盤、将棋盤にも使われる。

札 タモ.jpg
梻(しきみ)…
モクレン科の常緑小高木で、仏に捧げる木。山地に生える。
シキミ-モミ群集の標準種。香気があり、墓苑などによく植えられる。
「梻」は材木屋さん、いわゆる業界言葉で「タモ」と呼ばれ、
王さんのバットで、有名になる。

札 ウオールナッツ.jpg
ウォルナット…
ウォルナットは世界的に有名な装飾用材の一つで、
とくにアン王朝時代の家具など、長い間高級家具に利用されてきた。
今日では、装飾的なパネルに用いられ、美術指物とか、
ライフル銃などの銃床や床尾にもよく用いられる。

札 檜.jpg
檜(ヒノキ)…
質は、細胞が密でキメが細かいため杉よりも重くて硬く、
木肌が白く、昔から高級材として好まれてきた。
神社仏閣は、「桧づくりだったからこそ今に残る」といわれ、
建築には適した木材です。
香りは人の心を落ちつかせる、「リラックス効果」に優れている。
さらに、シロアリや腐朽菌にも強く、床、廊下、玄関周りにも向いている。

札 桜.jpg
桜(サクラ)…
サクラは、現在では木材として利用される量は少なく、
貴重な材料となっています。
保存性も高く、比較的加工しやすい木材です。
また、装飾的価値も高く木目も美しいのが特徴です。

札 胡桃.jpg
胡桃(クルミ)…
胡桃の木材はウォルナットと呼ばれ、欧米では重要な木材のひとつです。
ブラックウォルナットより若干やわらかく、優しい表情です。
中庸な硬さと重さをもち、狂いが少なく靭性があります。
細工のしやすいこともあり、銃床、家具、フローリングなどの用途。

「三厩/みんまや沖」本鮪と「義経伝説」

日曜日, 12月 20th, 2015
青森 本鮪 !
いよいよ年末商戦で、日毎に生鮮物の値段が吊り上がって行きます。
その代表格が、毛蟹とマグロ。
マグロは、この荒涼とした厳寒の海での漁。
何と言っても、津軽海峡・冬景色です。
北海道側は、戸井、松前さくら港。
東北は、大間港。
ところが、今朝、さらに加わること一箇所。
「三厩」港が入荷。
何と読む?
これを、「みんまや」と読みます。
「……ごらんあれが竜飛岬と
みしらぬ人が指をさす……」(石川さゆり唄、津軽海峡・冬景色)
の竜飛岬が先端にあり、向こう岸の福島町との間に青函トンネルが通っています。
ここから出たマグロ船。
52kgの本鮪を買い込みました。
¥1.000~1.100/gにつきますが、今年度最高の値と味。
新鮮でさしの入り方が違います。
この味わいは、正に絶妙・絶品!!
生では、今年最後かもしれません。
年末は、値が吊り上がって、手が届きません。
しかし、冷凍では年取り正月用に、
カナダの腹のカマ先、大トロとロインの赤身を格安で用意いたしますので、ご安心ください。
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青森 本鮪 2
ところで、この三厩は、義経がここから北海道に渡ったという伝説の地でもあります。
以下、ブログにあった記事を掲載します。
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源義経は岩手県の衣川で最期を遂げたというのが定説だそうです。
ところが義経はさらに北へ逃げ延び、
津軽海峡を渡って北海道に行ったと云い伝えられています。

義経伝説を裏付けるものの1つが「厩石」。
北海道を目前にした義経一行は、荒れる津軽海峡に行く手を阻まれてしまいました。
そこで義経は岩に座り、守り神の小さな観音様を飾って三日三晩祈り続けました。
すると海は静まり、岩の洞穴に3頭の龍馬がつながれていました。
義経一行はその3頭の龍馬に乗って北海道に渡ることができました。
以来この岩を「厩石」、この地を三馬屋(三厩)と呼ぶようになったそうです。

 

 

img_1[1]

 

 

「厩石」のそばには、義経をみちびいた観音様を祀っているという「義経寺」(ぎけいじ)があります。
また、津軽海峡を望む三厩から竜飛岬にかけての海岸線には、義経が甲を沈めたという「甲岩」や
鎧を捧げた「鎧島」、北海道に渡る直前に帯を締め直した「帯島」などもあります。

 以上