たらば「本チャン」! ! !
日曜日, 12月 27th, 2015!
タラバ蟹は、道民でも意外と食べていない。
というより、日常的には高価なので中々口にできないのが現状で、
贈答用が主流になっている。
であるからこそ、年末にこそ一年分を思いっきり食べたいものだ。
それも、これは!というものを。
今朝、仕入れたタラバ蟹、「本チャン」という。
何が、どう違うのか。
紅鮭の「本チャン」と同じように本場の北洋海域の船上で漁獲し、
ボイル処理して急速凍結したものを業界用語で『本チャン』と称している。
大型タラバの肩肉の周りを分厚く覆う氷をグレースと呼ぶ。
これが、蟹の旨みを守り、冷凍焼けなどの品質保持の重要な役目を担っている。
では、他のタラバは「本チャン」ではないのか。
残念ながら、それは言えないのだ。
それは、日本に帰ってきてから二次加工するからなのだ。
流通・販売しやすいように、シュリンク(透明フィルム)をする。
その際、冷凍したものを解凍し、整形してから再凍結する。
そこでグレースが溶けて旨み成分が流れてしまうので味が落ちる。
だからワン・フローズンの「本チャン」とは、
格段に風味や色合いが違うのだ。
何故、タラバ蟹と称するかは、「鱈場蟹」に由来するように、
真鱈の延縄漁によくかかるので、こう呼ばれるようになった。
世界的なタラバ蟹の漁場は、アラスカ湾とロシア海域で水揚げされるが、
何と言ってもアラスカが断然最高との評価だ。
その中のダッチハーバー産だ。
アラスカでは、州政府機関で資源保護のための禁止事項と
漁師や加工工場にも厳しい規制罰則がある。
漁獲時期も定められており、適期の水揚げのため身入りが
平均して良好で新鮮で、しかも工場の衛生設備が行き届いている。
何といっても、信頼の置けるブランドの中のタラバと言えるのだ。
ベーリング海域で獲れたボイルタラバ蟹
船上凍結ワンフローズン『本チャン』 (アラスカユニシー社産)
1肩(約1kg) ¥8.900
(足が折れている場合もあり、ご了承ください)賞味期限 約半年(-18℃以下)