本格うどん「讃助」in余市
木曜日, 4月 21st, 2016
今、熊本地震のさなか、食べ物のことを語るのは、甚だ不謹慎であるが、
先日、所用で余市方面に家内と行った帰り、お昼だったので、
ちょうど国道沿いに目新しいうどん屋が目に入った。
(家内は、めったに外食しないので、諦めつつ、期待無しで)
「チョット、食べるカイ?」と尋ねた処、何と珍しく、
「食べましょうか」ということになって、シメタと思った次第。
佇まいも黒塗りのシックな店作り。
中に入るや、心地よいお出迎いで「いらっしゃいませー」。
家族ぐるみのホットな空気が流れる。
それで、しばらくして「あっ、お金忘れたー、どうしよう」(実は車にあった)
「いえいえ、何時でもいいですよ」
この一言で、私の心はいちころになってしまった。
これは、なかなか言えない殺し文句である。
俄然気に入って、そのおばちゃんと話が弾んだ。
名札には「ゆうこゃん」と書いてある。
「ところで、ゆうこちゃんは、おいくつですか?」
「八十五!!!」
これにも、二度びっくり。
「えぇ!そんな歳でも、シャキッと働く。すごい!!」
「私は、夏秋には、仁木の果樹園で、売り子しているのよ」
それにも、三度びっくり、現役でパートさんとして働くおばあちゃん。
あぁ、人間、生涯現役だなー、と思った次第。
そうこうしている内に、待望のうどんが出てきた。
久しぶりだな、うどんは。
そして、食べ始めると、どっこい、これが滅法旨いのなんの。
チョット、うなったなー。
滅多なことで褒めない家内が、褒めたのだから、よほどのことである。
確かに旨かった。
手打ち、天然だし。無添加。
看板に偽り無しの、田舎では珍しい美味い物屋に当たった。
聞くところによると、ご主人は若くして東京で8年ほどのうどん修行。
そこに栄養管理士のお母さんが付いて行って、
一緒に学んだというから、相当の00コンかなと思うも、
こうやって孫も含めて三代仲良くうどん屋を営まれることは、最大の幸せ。
名前は讃岐うどんの讃を取って「讃助/さすけ」さん。
余市方面に行かれる時には、是非ともご贔屓に。
この出汁が、まっこと旨い!!