歯舞・誠良丸、吉田さんの「寒風干し鮭」!!
金曜日, 12月 16th, 2016(東京の見知らぬお客さまが干し鮭を持てたと、大感激して写真に収まる。)
いやぁー!ビックリです。
秋サケが、こんなに旨いとは。
今までの鮭は、何だったんだろうか、と思います。
いろいろ「新巻き」や「寒風干し」食べて来ましたが、これは上出来ですね。
美味しくないのは、矢張り手を抜いているのかも。
昨日今日、プーチン大統領が、来日して日本が案の定してやられています。
そのロシア領の国後・択捉島が目の前にある歯舞沖で、漁をする吉田富男・久美子さん。
奥様は、島民二世。またしても、悔しい思いでした、想定内ですが、と、しょんぼり。
(高橋由一(1826~1894)の「鮭)
話をもどして、今でこそ、活〆鮮魚が普及していますが、
その先覚者が吉田さんたち歯舞のみなさん。
その吉田さんが危険海域の沖合に出て、命がけで獲った秋サケ。
母川に戻り、真水を飲んだブナ鮭の身とは、明らかに違います。
船上で活〆にして、加工場へ。
塩で皮の面を擦り込み、腹が塩でパンパンになるくらい詰め込んで、
鮭を重ね合って重しにして、余分の水分を搾り出す。
2日目に、血で染まった塩を洗い流し、
1日24時間、真水に漬けて塩抜きをする。
そして、また新しい塩をして、それを3回繰り返す。
そのあと、ヨモギの棒を入れて腹を開き、吹きっさらしの寒風に干して乾かす。
すると、魚の臭みが取れて、本来の魚の味と香りが醸し出される。
一般のものは、身を下してサァッと塩して、即急速冷凍されて売られる。
薄塩で健康的なようだが、肉身に馴染んで、たんぱく質がアミノ酸化していない。
つまり、旨味成分が出てこないまま、食卓に出されるわけである。
流し網の紅鮭が禁漁になり、この際、国内産新巻き鮭、分けても「寒風干し鮭」で、
改めて鮭の見直し、作業の手直しがこれから要るのではなかろうか。
良い機会である。
ちなみに、吉田さんの「寒風干し」の残量は、今年極く僅か入荷。
本格的には、来年の取り組みになります。
1尾 ¥6.800~7.500前後でしょうか。
吉田さんのこれまでの記事です。
ご覧ください。
「最涯の海から」 http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/oriorino/oriorino13.htm
「誠良丸と活」 http://www.mahoroba-jp.net/blog/2010/02/post_623.html
「活〆!!鮮魚」 http://www.mahoroba-jp.net/blog/2009/10/post_577.html
「『北方領土』昆布!」https://www.mahoroba-jp.net/newblog/?p=8869