大貫妙子さんの御父、生還特攻隊員の苦悩
月曜日, 9月 25th, 2017
「続倭詩」の第23章『散華の海、帰郷の山』。
これは大貫妙子さんの御父、大貫健一郎氏の生き残り特攻隊員としての半生の苦悩を書いたものである。
国民のほとんどが、死地に向かった特攻隊員は、みな潔く南の海に散って行ったものと思い込んでいた。
だが、その半数は、何と国土に戻っていたのだ。
健一郎氏を待っていたのは、生き地獄の牢獄「振武寮」であった。
そこで行われたものは、何であったか。
そして、それよりも何故、非道の特攻隊が発案され、実行に移されたのか。
それを、戦後70年経った我々国民は知るべき時に来ている。
そこを大貫妙子さんは、戦後失われた日本人としての生き方、
「覚悟を持つ」ことと静かに語る。
彼女の「空蝉の夏」を底本にした『散華の海、帰郷の山』を是非読まれたい。
またNHKドキュメント「振武寮の実態」をも合わせて観られたい。
Posted by mahoroba,
in 「倭詩/やまとうた」, 歴史
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