台風21号、外は突風と雨、もうすぐ、雪の予想。畑に入れない。
この寒波で、南瓜に一気に痛みが広がる。
1000個の南瓜を前に、気を揉む、心が焦る。
店長から、かごしま有機00からの2回目の200㎏の注文を受けたとのこと、好評らしい。
納屋は真っ暗、そんな中で、ひたすら南瓜磨きに励む。
泥まみれで、くすんで人の手で磨いても、今一つ晴れない。
店頭に置いても、なかなか売れない。
だが、執拗にして探し当てたこの中古の南瓜磨き。
あの次から次に流れ作業で磨かれる大きい機械より、よっぽど艶も出てピッカピカになる。
お化粧直しで、生まれ変わったようで、カボチャも嬉しそう。
でも、形のいびつやイボイボが、店でははねられる。
何と正品にならないものが多いことか。
みんなそれぞれ姿形も渋くて、良い味わいがあるなー、と思うのだが。
その勿体なさを、最大限活かすのが切り売りである。
今までになく「まほろばらしからぬ旨さ(店長評)〈笑〉」「超ウマ!」と激賞される。
ポコポコのほっこり粉吹き「あじおう」で南瓜の王様と言われている。
スタッフの斎藤君は、試食を出すと、みな「うまいうまい」と飛ぶように売れるという。
経理の伊藤さんはピッカピカで堂々として「味皇」の名にピッタリ、そして味わい深いと。
厚別の木村さんは、元々美味しいのに昨日のは激ウマで食べ過ぎるから怖い!
とみんな内輪同志の褒め殺しですが、さてどうでしょうか。
あの500個もの味の大将も、あと1回ほど出荷すると、無くなります。
何時までも、置いておきたいのですが、カボチャは美味しくてイノチは短いのです。
これも5月、大貫妙子さんが来園されて、整枝して下さった記念すべき南瓜でした。
彼女は、この間秋田三種町で最後の稲刈りをしたお米、それを横手の羽場さんに直送してもらいました。
あの「へうげ味噌」が、さらにどんなに仕上がるか楽しみですね。
味噌は相変わらず大好評で、前倒しに仕込み樽が空っぽになって行きます。
その豆たちが、未だ農園で収穫されずにおります。
なかなか、手が回らず、雪もチラホラ。
どなたか、援農部隊、お願い申し上げます。