今を生きる
木曜日, 11月 28th, 2019
「ウンコの実」!?
子どもの頃、食べる果物も少なく、
晩秋ともなれば、オンコの樹に登ってその実を口を真っ赤にして、食べたものだった。
言葉もおぼつかない幼子には、オンコがウンコに聞こえたのだろう。
このオンコの樹が、家の門柱になっていて、何でも神様の樹で縁起が良いと聞いていた。
それは「イチイ(一位)の樹」と言われる所以でもあるかも知れぬ。
そういえば、数学者の岡潔先生は、道元禅師の語録を引いて、
「現在の一位に住す」と言うことを、度々説かれていた。
過去・現在・未来の時は、今ここに在りと禅の境地を語ったものだろう。
確かに、寒天に鮮やかに抜きん出た「オンコの実」に、
「今に生きヨ!」
と、叱咤激励されている初冬の今である。
Posted by mahoroba,
in 「倭詩/やまとうた」
コメント入力欄こちらからコメントをどうぞ »