まほろばblog

Archive for 11月, 2020

白菜と「無用の用」

月曜日, 11月 30th, 2020

 

20日、最後の味噌豆用マルチを剥がし、ハウス解体が完了。これで、大物事は終わり、こもごもした後片付けを残すのみ。

あとの大物は、白菜の収穫。

毎日、葉の締まり具合を、畑を一巡して回って次々と堅いのから先に、刈り取る。ほぼ固定種「松島新2号白菜」の正品は穫り入れ、今は「松島6号」。これが、デカい!!

写真の左が新2号の大き目、右が6号の大き目。子供と大人くらいの差。1玉10㎏あるかな。その日、25コンテナを雨の中の泥濘に足を取られながら必死に収穫。随分疲れるが、右脚の怪我も徐々に回復し筋力も付き、こんな重労働もこなせるようになった。ありがたい。これも、実に多くのボランティアさんに助けられて、本当にここまで来ることが出来ました。改めて、感謝申し上げます。

今朝は、昨日からの雪で、一面、白一色。

昼の雪解けで、一斉に総穫りが出来るかどうか、勝負の日である。堅い巻きだけで、更に25コンテナ、500㎏。後は雪の中で成長するのを待って、根雪になるまで収穫。残りは来春、「白菜菜花」として、相当数出せるだろう。

 

今年は、コロナ騒動一年で、年末の今、また3次襲来か、感染化急増が収まらない。家内の白菜スープで始まって、白菜ブームで終わるか。最後が白菜の締めと言うのも、喜べない。

 

この栄養価の最も少ない白菜が、最も病に効くというのも暗示的でさえある。

つまり、老子の言う「無用の用」だ。用を為さないようだけど、最も用を為す、というもの。車輪にしろ、茶碗にしろ、部屋にしろ、その空間が用を為している。

 

昔、一時「窓際族」という用(よう)無(む)(!)員(いん)のような定年真近な人が、実は社内で円滑化の大事な用を為している、と聞いたことがある。みんなの心の中で、その存在があることでホッとする、息抜きできる、というお役目があるというもの。「虚」の効用と言うべきか。

 

今年、亡くなられた李登輝台湾元総統は、「我是不是我的我」(私は私でない私)という座右の銘を遺されている。

数学者の岡潔先生は、「為さざる在るの人」と良く説かれておられた。

何も為さないで、存在する生き方をせよ、と。「為しても無欲なれば、人、之を為す」私心の無い行為が、最も人に影響を与える、というものだろうか。

「発酵仮面」「味覚人飛行物体」なる小泉先生は、「濃処の味わいは常に短く、淡中の趣は独り眞なり」と、味の極みを言及しておられるが、味わい深い。淡白な味付けが、料理の究極である、と申しているんですね。

 

白菜の淡味こそ、妙なのでしょう。

植え付けや草取り、追肥や管理に、多くの援農の方々の手を煩わせました。その為か、良く肥大してくれています。

漸く「切干大根」も出来上がり、それに気を良くして、「白

菜塩」を作るかもしれません。出来てからのお楽しみ。またまた、蘊蓄を長々と述べたいと思います(笑)。

ありがとうございました。

「歳末元気UP! 謝恩祭」を開催いたします!!

土曜日, 11月 28th, 2020

「歳末元気UP! 謝恩祭」は12/4(金)から。

まほろばの生命力あふれる食材で、心も身体も元気アップ‼
楽しい年末年始を迎えましょう♪

【期間】
12/4(金)~7(月)の四日間 ※期間中は19時閉店
配達:12/7(月)~12(土)の各配達日 ※配達日・地域はお問い合わせ下さい。
地方発送:チラシ発行日~12/12(土)までのご注文受付分

今年もやります! 歳末サプライズ企画!

レシート金額の末尾が【7か5か3】で、「20%OFFクーポン」が当たります!
※5,000円(税込)以上お買い上げの方、お一人様1回限り。
年内使える一商品(1個)20%引きのクーポンです。

いつもは割引にならない商品もお買い得に♪

20~50%OFFの商品が多数‼
・生鮮(野菜・果物・魚介など)を除く全商品10%OFF ※一部除外あり
乳製品豆腐かまぼこパンも、店頭10%OFF! ※配達・発送は、除外となります。
配達・発送も、生鮮・日配品を除き同率割引!

チラシは本日より店頭で配布中!

配達・発送のお客様へは、本日よりお荷物に同梱させて頂きます。

コロナ対策も万全に。

新型コロナウイルス対策のため、お客様へは下記のようなお願いをさせて頂きます。

「新型コロナウイルス」流行にともない店内の混雑緩和のため、
期間を通常3日間のところ4日間に一日延長し、さらに期間中は19:00閉店で開催いたします。

つきましては、三密によるウイルス感染を避けるために、次のお願いがございます。

① 咳の出る方や体調不良の方はご来店を避け、配達か発送をご利用ください。※配達の際、直接の品物受け渡し、金銭の授受は行いません。後日、振替用紙にてお支払いください。
② ご来店の際は、マスクを着用の上、最少人数でお願い致します。
③ 入店制限のため、買い物カゴの数を制限させて頂きます。※カゴの無い場合は、店外でお待ちいただく場合がございますのでご了承下さい。
④ お手に取っての品選びは感染リスクを高める恐れがございますので極力ご遠慮下さい。
⑤ 本店裏口からの出入りはできません。
以上、ご理解ご協力いただきたく存じます。

 

まほろばの食材で、皆さまの心身の健康に貢献させて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。

青は藍より出でて藍より青し

土曜日, 11月 28th, 2020

11月25日に、八雲町で新規就農している「八雲山水自然農園」の大林君(まほろば自然農園の元研修生)が、有機肥料を取りに来ました。(研修生には、原価で分けて上げています)

仁木JAに製造加工を依頼していたトマトジュースを取りに来たついでもあります。

それは、とっても美味しく、深い味わい。

今年7年目になる営農自立は、すこぶる順調そうで、何よりです。

https://www.facebook.com/8clouds3waters/

何時だったかTVニュースで、道南でワイナリー研修会の様子が映し出されていたが、真っ先に熱心に受講されている大林君が目立っていたので、次にはワインを手掛けるつもりらしい。

今年は、古代小麦「スペルト」系を初めて撒いて、自給用に栽培を続けたいという。

 

夫婦二人で、仲良く力を合わせて、広い畑を切り盛りしている。

その様子を、写真で見せてもらったが、それは見事な畑で、感心すること頻りなのだ。

有機認証を取得して、漢方の当帰や、まほろばにも卸している軟白葱を栽培し、様々な挑戦、新しい取り組みにも意欲的で、着々と歩固めしている。

 

彼からは、新しい播種の仕方、シートで雑草を抑える方法やニンジンの除草法で画期的な道具を考案して大成功を収めた話など、自分たちにとっても役に立つ興味の尽きないことを聞いて頼もしく思うばかりだ。

正に「青は藍より出でて藍より青し」

 

「有機農業には、まだまだ可能性がある」という彼の一言は、成長一直線途上で、我々の励みにもなって来る。

沖縄の知人に頼まれて援農に明日立つという。

奥さんの生まれ故郷台湾も近く、冬また暖かく、体の保養にもなろう。

また彼の地で学んで、帰って来て教えてもらいたいと、楽しみは続く。

異見異聞

火曜日, 11月 17th, 2020

今、米国大統領選挙後の動向が、混乱を極めている。

世界には、日本国内のメディア報道とは、甚だ異なる情報が多数あるようです。

一度、これらのyoutubeを、ご覧になってみてはいかがですか。

…………………………………

既にお知りの方も多いと思うが、その一人、「陳薇羽」という若い台湾女性を紹介する。

今回の考えられぬ不正の数々。あからさまな不正を何故やってまで勝ちに行くかは、ある計画にあるという卓見は鋭い。

【第179期】大統領選に現れた怪現象は綿密に練られた……

https://www.youtube.com/watch?v=Y1-2gaatEq0

最後に、情報満載の前後の『薇羽看世間』シリーズも見られたい。

 

更に、同じく【大紀元】の「唐靖遠」氏の卓見も凄まじい。

『ポンぺオ氏の衝撃的な発言、大局は……?』https://www.youtube.com/watch?v=NtoF568AkKk

同じく、シリーズ『遠見快評』を見られたい。いずれも、国内報道では、見聞しない詳細を極めた内容は驚嘆に値する。

 

 

帰化人・張陽さんの「張陽チャンネル」も驚くべき事実に満ちている。

大陸生まれ、当然中共教育を受けて来たが、来日留学して日本人の優しさに触れ、殊に、『武士道』の思想哲学に感銘して、帰化を決めたという。

そこには、人として本来生きるべき道義、正道があると直感したのだ。

お顔を拝見して、何か「張良」や「諸葛亮」を彷彿とさせるものがあり、話の論点の的確さ、筋立ての運び、物事の本質を見抜く眼力、そして話術には舌を巻く。

あの「天安門事件」などを経験した背景に、平和ボケ、ぬるま湯に浸かった日本人にはない生き抜く厳しさ、大陸ならではのスケールを兼ね備えた器量と澄んだ境地を感じさせられる。

何よりも、彼は天の道というものがあり、その応報という古今不変の真理を根底としていることに信頼がおける

「張陽チャンネル」第52回 「民主党の更なる驚くべき……不正事実」

https://www.youtube.com/watch?v=BbMYmElaxX0

「張陽チャンネル」第59回大勝?圧勝?

https://www.youtube.com/watch?v=NEW44rLwUDU&list=UUMeULnWVsuBMo2MpEZs7AHw

 

加えて、医師で評論家、日本在住の林建良氏の良識と叡智に敬服する。

台湾で生まれ育って、古き良き日本人の精神を、寧ろ日本人以上に体得しておられる。

『TAIWAN VOICE』【中国外交】「中国が米国大統領選で沈黙するワケ…祝電を送らない……の狙い」

https://www.youtube.com/watch?v=hrbdTrNekfs

 

本日は、中国の方に特化して最近のものをお伝えしました。

次回をおたのしみに。

まほろばだより11月号アップしました。

金曜日, 11月 13th, 2020

お待たせしました。まほろばだより11月号をアップいたしました。
こちらからどうぞ。

今月号は、会長の新規就農5年生日記をはじめ、顧問宮下洋子より「0-1テストと、まほろば食養理論の歩み」を掲載させていただきました。
特に顧問の文章は、これまで発表してきた内容と重複する面も多少ございますが、初めて目にする方も、これまで共に歩んでこられたお客様も、一緒にまほろばの歴史を振り返る良い機会になればと思います。

また、今月は歳末準備号として、年末商品各種の他、お客様から寄せられた「倭史」への感想、そして社長から卵についての情報等々アップしております。

深まる秋にゆっくりご覧頂けましたら幸いです。

(まほろば編集部)

 

 

「切り干し大根」に生まれ変わり

金曜日, 11月 13th, 2020

思い余って、大橋社長が、石狩に切り干し大根の工場を探してくれた。

そこでは、空洞大根でもカットしないままのそのままの方が、加工しやすいとのコメント。

これは、実にありがたい!!

 

スタッフの高田さんと、空洞をスッパスッパとカットする度に、

その周りを、惜しげもなく畑に捨てるのを忍びなく思って捨てる。

「勿体ないなー」

昔気質(かたぎ)の81歳だから尚更である。

その切り残しを齧(かじ)っては、

「こんなに旨いのにナー」

と嘆く。同じ気持ちなのだ。

しかし、前を見ると途方もない大根の海に、捨てて捨てて進まねば進まないのだ。

 

そんな中、今日、切り干し大根の見本が届いた。

早速口にして、その甘いことあまいこと。

ビックリ!

まるで、砂糖菓子を食べているよう!!

ホロリと口の中で解(ほど)け、ホロホロと舌の上で溶ける。

 

 

咄嗟に、利休翁の閃(ひらめ)きを覚えた。

翁なら、これをお手前のお干菓子(ひがし)に使うだろうな。

和菓子の見立てとして、充分使える滋味あり、景色あり、喉越し後の余韻あり。

武将なら、「これは、でかした!」。好事家(こうずか)なら、「これは、お見事!」。左党でさえ、「これは、絶品!」

と翁の無作の作に唸(うな)っただろう。

匠の極み、贅の極みより、名も無き一農夫の大根干しの素朴を、翁ならより好むだろう。

大名物の支那の天目茶碗より、朝鮮の飯(めし)茶碗や変哲なき黒楽茶碗を好んだように。

 

確かに、これを口にしての一服は、何と言ってか、何とも味わい深い。

今までにない茶との取り合わせに、新境地が開けた思いだ。

そんな茶聖の斬新な発想と思い切りの良さが次代を切り拓く切っ掛けだったのだろう。

ミサの儀式を濃茶に映した大胆さの素材は、何時の世、何処の場でもそこいらに転がっているのだから。

 

この土曜日に、援農の方々と店のスタッフと一気呵成に畑の大根を総攫(そうざら)える。

今年もまたもや、抜かぬまま畑に捨て置くのか、と半ば落胆していたから、

本当に物のイノチを、根こそぎ救えて、これほど嬉しいことはない。

切り干し大根に生まれ変わって、皆さんのイノチの芯を支えて欲しい。

そんな折、郷土史家の大橋しのぶさんから大根のことで、

お電話がかかって来て、メールを戴いた。

 

 

 

「今日は母娘共にお電話にてお話しできて嬉しかったです。

仁木農場から届いた大根と鶏肉と人参で煮物を作ってみました。

大根おろしもつくりました。

どちらもとても甘く瑞々しく美味しかったです!

宮下ご夫妻のご努力の賜物ですね。

切り干し大根も楽しみにしています♪

大橋しのぶ

※写真は近所の遊行寺と大根料理です。」

 

 

遠い神奈川でもかように喜んで頂き、穴大根も果報者です。

あれほど落胆したことが、何であったか。

落ち込みが深いほど、皆さんに助けられ、天に拾われた思いで感謝するばかり。

ありがとうございました。

 

今朝は、昨日降り積もった雪が、朝日に照らされて溶け、畑がキラキラ光っていた。

時間に余裕がなかった最後に、我が家の大根を抜き、洗い、干すこと50本ばかり。

峻烈で勢い有る井戸水で洗う。

ひげの無い、息を飲むほど真っ白な肌えが現れ、京美人を彷彿とさせた。

「なるほど!大原の京野菜、『鞍馬(くらま)』か」

 

大の漬物好きの私は、食卓に出れば出るだけ、あればあるだけバリバリと食べ尽くしてしまう。

それは昔、菓子など充分無かった頃、お客様のお茶請けに、氷に浸かった丼一杯の漬物を出す年代に育ったからだろう。

兎に角、眼がない。

だが、塩分過多が心配だ、すぐ怒りっぽくなるから(笑)。

無施肥の畑の中ごろが、比較的干し大根用に大きさが揃い、しかも案外空洞がないのには、驚いた。

こんなのを皆様にご提供したかったが。

来年、また頑張ろうかなとも、思った。

 

 

今年は、大根騒動の学びの後先(あとさき)でした。