アイスマンがまほろばに再登場!
今度は社長大橋の提案でエリクサー水を使用。サイズも前回をさらに大きく上回り4m近くものビックサイズ!
造形作家 タケナカヒロヒコ氏率いるチーム「THE ICEMANS」のメンバーが、二晩泊まり込みで素晴らしい作品を形にしてくれました。
完成した作品を通りから見ると、まるでまほろばの上に産み落とされた「ゴジラの卵?」といった感じで、ここから何かが生まれそうな予感がしてワクワクしました!
中に入ると、全体が半透明な白い光で包まれ、まるでカテドラル(聖堂)のような、静謐な空気が漂います。
エリクサー水で作ったせいもあるのでしょうか?
暖気を抜くための天井穴から青空と白い雲が見えて、ここは別世界。
音響もよく、まほろばビューティーで訪れた伊勢さんに、飛び入り演奏をお願いしました。
前回が今シーズン21番目。今回で目標の30回を達成。
今年はコロナ禍もあり、すべてボランティアで全道各地の個人宅に設置されたそうです。
「水というありふれた自然のアイテムを通じて、感動や驚きと共に、自然への思いを寄せて頂ければ…」
と、そんなアイスマンことタケナカヒロヒコさん(写真右)のメッセージが込められています。
来週はもう3月。
週明けから暖気が予想されていますので、おそらくここ数日のわずかな命。
でも、たまごが割れた後に出てくるであろう「見えない何か」を、秘かに楽しみにしています。
(まほろば島田)
以下、前回2月の時の感想を写真家の中島博美さんにいただきました。
ぜひご覧ください。
◇◇◇
私がとてもお世話になっている札幌西区にある自然食のお店「まほろば」の屋上に
氷のドームが出来上がりました。
私もその制作にとびいり参加しました。
というのも、THE ICEMANSという活動をしているニセコ時代の友達のかなちゃんと、まほろばで再会したことがきっかけで、とんとん拍子にこの経緯になったからです。
THE ICEMANSというのは、造形作家の竹中博彦さん(ヒロさん)を中心として、
冬の間、胞子を飛ばすように氷のキノコを各地に出現させる集団です。
この氷のドーム、
とても美しいフォルムをしています。
気温が下がる日暮れから作業開始。
まずは、オレンジ色の丸いテントを設置し、
そのテントの下の部分を雪のかたまりで覆い、土台を作ります。
そして、テントの上に夜中じゅう細かい水をかけ続けていきます。
この水をかける塩梅が間違いなくみそ。
風向きを読み、どの方向から、どれだけの量の水をかけるのか。
そのときの気温、雪のふり具合など、自然の恩恵という味付けが加わり、翌朝には、その場所で唯一無二の氷のドームが出来上がります。
数センチの厚みに成長したドーム状の氷に、
THE ICEMANSのヒロさんがチェーンソーで切れ目をいれ、入り口を作り、さまざまな形の窓をあけ、この氷のドームに、新たな命をさらに吹き込んでいきます。
出来上がったばかりの入り口から、ドキドキしながら入っていくと、中は意外と広く、私がまっすぐ立っても天井はまだもうすこし上にありました。
氷のドームの中は、背筋がシャンとする位、キュッとしまった空気が流れていました。
ひんやりしているけれど、この中にいるのはとても気持ちがいい。
しばらくぼーっとしていたのですが、ふと氷の窓から、薄い水色の空が見えたとたん、
突然、涙がぶわっとあふれだしてきました。
さっぱり、何がなんだかわからないのですが、なにかが内側からこみあげてきて、涙が止まらなくなったのです。
というか、大号泣。
横に、ICEMANSのかもんちゃんがいたので、彼女の肩を借りて、オイオイと。
この涙はいったいなんだったのか未だにまったくわかりません。
ニセコにいった初めての冬に太が二日がかりで作ってくれた雪洞で、寝袋にくるまって一晩寝たことを思い出したことや、わんこのミミーと太とのニセコでの暮らし、
それから、太が旅立ってから一人になってからの言葉にできないほどの寂しさ。
あとから思えば、こういうものだったのかな?とも思うのですが、ほんとのところはわかりません。
でも、いろんなものがごちゃまぜになって、あふれ出してきたことはたしかです。
そんなことが、この氷のドームの中で起こりました。
この氷のドームって
「聖なる空間」??