まほろばblog

大和さん、おつかれさま!ありがとう!

12月 27th, 2014

 

    歓こび

私の一番大好きな詩

 

霊極(たまきわ)る 天地(あまつち)の息

吹き抜けし

食(け)を生(き)のままに

調理(はかる)歓こび

 

私は、調理しながら

この詩を皆様に

届けていたことに気付きました。

最後にクリスマスの日に歓びを感じながら

食を気のままに調理させて頂いて

心から心から感謝いたします。

本当に楽しかった。

ありがとう。

メリークリスマス!!

大和 八千代

ケーキ10

30年前、この和歌を創って、

まほろばを始めました。

その精神を見事に料理に具現し、

味をもって、みなさまに示してくださいました。

大和さんの天性の無垢なる感性が、

無垢なる素材と出あった時に、

感応するのでしょうか。

絶妙な味付けは、足さない引かない、

その微妙な接点を的確に捉え、

無駄なこと、無理なことをせず、

材料の言うことに耳を傾けて来た、

までのこと・・・・・・・

と、本人は言うでしょう・・・・・・・〈笑〉

そんな逸材をまほろばが失うことは、実に残念なことです。

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あの大貫妙子さんも、「私のお抱え料理人にしたい」と言ったほどで、

月一回、来道されて、まほろばで大和さんの御膳を食べるのを

楽しみにされていました。

このクリスマスの24日が最後の大和さんの日となりました。

その去り際に相応しく、

絶妙の和食膳に舌鼓を打ちながら、最後の味を惜しみました。

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また、クリスマスケーキは、これまでにない渾身の美味しさで

みなさん、大変驚いていらっしゃいました。

ステビア農法の苺、昔の名前で「さちのか」という名品を提供して

下さっている方も、初めて食べるこのケーキにご家族一同、感動されて

「こんなケーキ食べたことない!」と語って下さいました。

素材も一流ですが、腕もまた一流だったのです。

ケーキ14

真に惜しい限りですが、

何時かまた舞い戻って来てくださることを祈ります。

七飯に住まわれるご両親の介護を心行くまで尽くして来て下さい。

ご家族と離れて大変でしょうけど、

思い残すことなく親孝行されて下さい。

また何時か、大和さんの手料理を食べられることを

お客さまと共に、待っております。

さようなら

 

 

4000号達成!!!

12月 25th, 2014

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(編集部 島田 浩)

この12月5日で「まほろばたより4000号」達成しました!!

ありがとうございました。

 

社長から引き継いだのが、1998年2月20日の1188号。ヌニェス・デ・プラド・オリーブオイルと、鹿肉の取り扱い記事でした。

それから約3,000号近く発行したことになります。

なんだか感慨深いものがありますね・・・。

 

当時はPCもろくに操作できなかったので、パソコン教室でWARDを覚えるところから始まり、ノリとはさみで切り張りするのが基本でした。

10年前の2004年から工藤さんが手伝ってくれるようになりましたが、それまでほぼ一人。

 

1回の印刷部数も、確かあの頃は、通常600~800部、大売出しの時でも1,000部ほどだったと思います。(当時はB4用紙で毎週3~4枚、売り出しで8~10枚の原稿でした)

それが、現在は毎月のセール時に1,800部、大売出しは2,200部の発行、1回の原稿はA3用紙で15枚~最大30枚ほどになっています。

 

それだけ多くのお客様にご愛顧頂ける様になったものと思うと、とてもありがたく、感謝の思いで一杯です。

 

現在は、切り張りもほとんどパソコン内の作業で、きれいに仕上げる事ができるようになりました。

とはいえ、創刊当初の、社長の手書きイラスト付きまほろばだよりの、パワーと溢れるエネルギーにはとても及びませんが・・・。

 

3000号が、2009年7月7日ですので、ほぼ5年で1000号。

5000号達成は、2020年頃でしょうか?

 

激動のこの時代を、皆様と共に軽やかに乗り切り、少しでも良い世界を後に続く人たちに手渡す事ができるように、

小さな紙面ではありますができることをこれからもコツコツ続けて行きたいと思います。

 

これからも応援の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

「はなちゃんのみそ汁」講演会

12月 24th, 2014

みそしる

 

本に、TVドラマに、そしてついに映画化になる「はなちゃんのみそ汁」。

まほろばとも関わりのある安武さん家族。

2月の講演後、まほろばに立ち寄り、そして盤渓スキー場で、

人生初のスキーをされるとか。

今からお逢いするのが、楽しみです。

どうぞ、当日、道新ホールでの講演会にご参加ください、無料です。

河野メリクロンさんの蘭

12月 24th, 2014

 

 

河野メリクロン

 

市場には花きの店もあり、度々仕入れることがある。

先日、立ち寄ったら、シクラメンが入荷していた。

しかし、何気なく強く惹かれるものがあり、「欲しい!」と思ったのだ。

胡蝶蘭のように下に花を下げた仕立てになっており、

一般の上向きのものとは、雰囲気が違っていた。

それは、多分にピンク色の清楚で明るい光彩が、

ある種のオーラーを放っているからだろう。

販売より、事務所に置いて味わおうと思って、飾ったところ、

みんなから「いいわねー」という声が多くあったのだ。

改めて見直し、気持ちが華やいで和む、いわゆる「和気」を放出している。

それで、皆さんにもと思い、更に注文したのだが、中々入らないというのだ。

名は『Happy Chapel /ハッピイチャペル』、登録品種されていて増殖できない。

そして、生産者を見ると、なんと「㈱河野メリクロン」と書かれてあった。

ビックリである。

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以前、THDさんの講演会で、社長の河野通郎氏と演壇で、ご一緒したことがあり、

まほろばを訪ねて戴いたこともあった。

そして、蘭による育毛剤「蘭夢」を、まほろばでも販売していたのだ。

 

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今朝も、全国紙一面に、掲載されていた。

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さすが、これほどのシンビジュームを育種育養されている技量は素晴らしい。

世界初の39種類もの成分から、育毛剤を開発して、

それが大ブームになっていることは、喜ばしいことで、

河野社長の長年のご努力と人徳が結実されたものとして、

称賛させて戴きたい。

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(シンビジューム「天使の翼」販売中)

 

杉本文楽 『曽根崎心中』

12月 23rd, 2014

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先日の浄瑠璃の縁繋がりなど、目に見えない網目から零れて来るような気がする。

札幌での「曽根崎心中」のことを、それも東京講演に聴きにいらした

画僧の高杉嵯知尼にお話しすると、今度はあの世界的写真家・杉本博司氏の

プロデュース『杉本文楽』・・・「曽根崎心中」・・・の経緯を語ってくださった。

杉本さんをサポートし、高杉さんと親しくされている足立寛プロデューサーから、

そのDVDを贈ってくださったのだ。

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それが、これである。

これは、NHKドキュメントで放映された「この世の名残、夜も名残」で、

実に見応えがあり、深く感銘した次第。

 

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その概要が、下のHP上にある。

http://sugimotobunraku.akanekuribayashi.com/index.html

近松門左衛門の原文を一字一句違えずに、従来の演目とは別に

新たに国宝・鶴沢清治師が作曲したもの。

七五調から外れた字余り字足らずの音韻が、よりリアリティを醸し出す。

新しい創意と手法が加えられて、観る者をして古き文楽が、

現代人に新しい演劇として新生したという印象が与えられた。

それほど、一大センセーショナルな仕立てだったのだ。

 

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三人使いを、近松の江戸期当時の一人使いにしたり、

前の手すりを外して、全容の姿態を見せる。

そこに、国宝吉田蓑助、桐竹勘十郎が様式を越えて、

さらなる人形浄瑠璃の可能性に応じる心意気。

例えば、従来の横動きのみの使いを、奥行きが何倍もある長さで、

全人格的な立体感のある人形の動きが求められる。

観音寺巡りや最期の道行きを、縦横に歩かせる。

この無理難題とも言える発想に、見事に応えられた。

これは出演者や観劇者をして、ドキモを抜かせただろうこと。

重なる太棹や太夫の合弾き合奏は壮観。

しかも、視覚的に座の配置も絶妙。

 

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無垢の白木、古様にして新式の鳥居が、象徴的に舞台中央に設えられ、

そこに、白洲正子さん譲りの本物の鎌倉期十一面観音を屹立させる演出。

徹底して照明を落として闇夜を作り、

漆黒の舞台に、お初と徳兵衛の白衣が浮かび上がる。

 

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徹底した古典の掘り起こしと、

剃りに剃り落とした前衛の融合は、

かつてない新たな次元を創出させた。

見事と言うしかない。

再演時には、是非観たいと念願する。

これほどのものが、今の世に出現した時、それは、

「日本文化の継承」が将来に希望の持てる確信に変わった一瞬であった。

「まろうわん」琵琶演奏、黒田月水さん

12月 22nd, 2014

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11月16日の東京求道会館での「衣食革命」の講演会で、

私の朗誦に、即興の琵琶で伴奏を勤めてくださった

土佐琵琶創始者の黒田月水女史。

舞台栄えのする容姿端麗の彼女の奏する

音味と美声に魅了されるファンも多い。

初対面である。

「来月、札幌でフラメンコの『曽根崎心中』あるので、どうぞ」

というお誘いを受け、丁度、韓国の後藤吉助翁が、

講演のために来札されるので、ご一緒した。

主催はSTV、その幹部で昔からお世話になっている城下さんの

お姉さんでもあり、フラメンコ修行中の緒方紀子さんとも伴った。

フラメンコ曽根崎

宇崎竜童さんプロデュース作曲の現代版「曽根崎心中」は、

若者にも理解しやすい内容で、東西を融合された演出は、

ヨーロッパでも好評を博しているという。

その中でも、和太鼓や琵琶の和楽器による前奏・間奏・伴奏は、

舞台全体を締めて、この演奏なくしては実りのないものに

なってしまうだろうという力演と存在感であった。

改めて月水師の力量を垣間見た思いであった。

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公演後、皆さんと楽屋を訪ね、労をねぎらい、再会を歓び合った。

二人も初めての演奏に感激の面持ちと言葉に、互いに良き時を味わったのだ。

後日、まほろばを訪ねるお約束を果たされて、

地下洞にて、奇しくも生演奏をしてくださったのだ。

それが、彼女の作詞・作曲の『まろうわん』という琵琶独奏曲であった。

何でも、富士山と木花咲耶姫にまつわるお話だとか。

ここにも、何かしら深い縁生を感じるのだ。

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そして、来年7月、札幌で公演会を開かれるという。

再び、まほろばで、正式に演奏会を開こうと約束し、東京にお帰りになられた。

緒方さんのフラメンコ繋がりもあり、面白い企画が出来そうである。

それにしても、女性音楽家の多い昨今である。

かような方々が、日本を再建されようとされておられる。

まさに、女神の時代、母性の世紀が到来したのである。

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「1分間健康法」講座のお知らせ

12月 22nd, 2014

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今朝、道新朝刊一面下の本広告欄にドーンと

鳴海さんの新刊本の紹介が目に飛び込んだ。

あのホリステック医学医師・帯津良一先生との共著

「医者いらずになる『1分間健康法』」。

この「毎日1分間」というのがイイ。

とにかく長いと続かない。

多いとやらない。

この1分間がミソである。

この一語に惹き付けられて手に取り、買う人が多いだろう。

1分間 記事

 

それにしても前から、この日の朝11時に来店の約束をしていた。

そして、早速本の話題に。

彼は、15歳から20歳まで、ヒーラーとして稼いでいたというのだから驚く。

実際、この中に書かれている17のメソッドは、

毎日、彼が欠かさず実践されているもので、借り物ではないのだ。

そんな体験と、長い医師としての帯津先生の滋味深いツボ話の〆括りは、

とてもためになる、役に立つ良書として広く読まれる事でしょう。

まほろばでも取り扱います。

¥830+税

そして、朗報。

来年3月に、鳴海さんを招いての実践講座を開きます。

これは、すぐ埋りそうです。

限定40名です。

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『1分間健康法』お話と実践法

講師:鳴海周平氏

3月21日(土)「春分の日」祝日

14:00~16:00

まほろば本店2階

参加費:500円

絶好調!シルバーせん!!

12月 22nd, 2014

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ますます絶好調!「シルバー川柳」

2が欠番で、4に飛んでいます。

毎年、これが公募されて14回にもなるんだそうです。

サラリーマン川柳は有名ですね。

今も、しっかり胸に刻まれています。

『まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる』

これは傑作中の傑作ですね。

では、お披露目です。

 

● 粗大ゴミ そう言う妻は 不燃物

● 遺産分け 位牌受け取る 人はなし

● 補聴器を はめた途端に 嫁、無口

● 素っぴんに 隣の犬が 後退(あとず)さり

● 鏡観て 懐かしくなる 母の顔

● ケアマネを もてなしあとで 寝込む祖母

● 元酒豪 今はシラフで 千鳥足

● 新聞を 電車で読むのは オレ一人

● LED 絶対見てやる 切れるとこ

● いびるなら 遺言書きかえ 倍返し

● 妻乱心 オレにもほしい 自衛権

● 円満の 秘訣は会話を しないこと

● つまずいて 足元見れば 何もなし

● 老いるとは こういうことか 老いて知る

● 脳ボケに STOP細胞 ないかしら

● 年令を 聞かれるたびに 若返り

● 「出来たわよ」 呼ばれて行ったら 犬だった

● ラストシーン やっと気が付く 見たドラマ

● ディケアで スマホあやつり ヒーローに

● 気持ちより 日持ちが大事 老いの恋

● 起きてから する事がない 休診日

● フラダンス ぷんぷん匂う 湿布薬

● 誰にでも あると思うな 金と髪

● 「死んでるの?」 ひ孫地近づく ババ昼寝

● 自慢した 高台もはや 恨めしい

● 「オイ、ほら、アレ」 聞き返さない 妻天才

● 昔家 今斎場の チラシ見る

● 孝行を され書き直す 遺言書

● 生きている だけで良いのと 言われても

● 定年後 さわらぬ神に 昇進し

● お若けぇーの 席ゆずるから ゲンキ出せ

● 青信号 渡りきれたら まだ若い

● 口喧嘩 しても手をかす 貼り薬

● ガス消した 電気も消した カギがない

● 今日にでも 死にたい人が 鰻丼

● 俺だって 蚊帳と網戸の ネット世代

 

「ロ・ウ・カしたの?」

12月 20th, 2014

「あら、専務、シャープ!」と、

事務所で、誰かが叫んだので、何事かあったのかと見てみると、

工藤さんが家内にナチュラル・ヘナを施していた。

見たことがない顔で、ちょっと、ビックリ!

いつも、山から長靴を履き、薄汚いなりをして、

店内をうろうろすると、お客様が怪訝な顔をして、

(「どこのおばあさん、この人!!」)と思われているのが、

よく分かるらしく、本当に山仕事は、人を老けさせるものだ。

ことに、紫外線に長く当ると、肌が黒ずみメラニン色素が沈着して

一生、取れなくなるという。

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自然のなかで仕事する農家の奥さんが、意外と老化が早いという統計がある。

自然に帰れば美しくなると思って、若くして入植した女性が、30年経って、

同窓会に出席したとき、同級生との余りのフケの違いに愕然とした

という記事を読んだことがあった。

自然と言うものはある意味、過酷で残酷で、

逆に、歳相応より若く見えるというのは、

人工的に何かを施さなければ、輝かないのかもしれない。

しかし、何より、心の問題もあるだろう。

積極的に、外に向かって意欲的に働き、内に向けて静かに沈潜する。

やはり、その人の生き方、躍動感というものが、若さを決めるのだろう。

そういう意味では、定年60歳、65歳は、随分むごたらしいように思うのだが。

これから、と言う時に、という気がする。

経験を生かして、もっと会社や国に貢献できて、社会が向上するのではないか。

シルバーこそ、国の宝だと、信じる。

今、事務所は「シルバー川柳」を読んで、笑い転げている。

でも、身につまされる句ばかりで、笑ってばかりいられない。

家内も髪を染め、川柳に大笑いである。

それにしても、3月頃から12月初めまで、一日の休みもなく

早朝から畑に出て、野良仕事をして、男共を束ねて

自然と共に息をして、山坂で足腰を鍛えて来た彼女は、

意気軒昂で、疲れを知らず、益々元気で明るく前向きである。

老いを知らず、もしかしたら死なないんでないか、

と思うほど、心身ともにタフである。

30年の中で、今一番輝いているのではないかと思う。

それに比し、デスクワークの多い私は、

「・・・・・薄毛粧」になりつつある昨今である。

 

「削り立て節」と「星の砂」

12月 20th, 2014

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いよいよ、クリスマスを前に、年末商戦突入の前夜。

まほろばも、その前準備に大わらわという所で、気の休む時がありません。

そんな中、ソフテリアの大和八千代さん、美味しい家庭料理を出してもらって、

みなさんから喜ばれて大好評、特に大貫妙子さんが毎月一度、

お昼を楽しみにいらしていたほどなのですが、

ご両親介護のため函館に帰郷することになりました。

大変残念なのですが、どうぞ親孝行を存分になさってください。

最後の味わいが、クリスマスケーキです。

渾身の気持ちで作り込みますので、充分堪能ください。

24日昼には、最後の汁物昼食が出されるかもしれません。

名残りを惜しんで、どうぞお召し上がりください。

「イイお嫁さんの素」も大和さんがいて、出来たものです。

それを元に『星の砂』というお茶を作りました。

ダシをベースに、抹茶を加えた「出し茶」です。

これは、旨い!!

どうぞ、お試しを。

「イイお嫁さんの素」も瓶つめにして、ご飯や野菜のふりかけにしてください。

 

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また、「本枯れ一本鰹だし」と「一本宗田かつお節」を、機械で削りました。

大和さんが、最後の仕事として削り立てを袋詰めしてくれました。

「年越しそば」の出汁、ご自分で作って見られたらいかがですか。

本枯れと宗田を合わせた出汁は、そばダレに相応しく力のある何処にもない物になること請け合いです。