まほろば農園では、総面積3町5反、年間160種類以上の野菜をすべて農薬も化学肥料も使わずに栽培しています。
出来るだけ自然の生態系を壊さず、自然の草や木を見倣って、農業を組み立てるようにしています。耕すから乾燥したり、水はけが悪くなったりするのですから、出来るだけ不耕起か、必要最低限に耕す事にしています。
露地の野菜たちは、強い陽射しや、雨や風、乾燥、菌や害虫など、また、暑すぎたり寒すぎたりなど、多くのストレスを受けながら育っています。このような過酷な環境の中で、健康な野菜を作る事は、環境条件を自由にコントロールできるハウスよりも難しい事です。 今では、きれいで、柔らかいハウス物が農業の主流になってきました。しかし、どんなに無農薬、無化学肥料で作っても、環境適応能力(生命力)は、露地物にかないません。
在来種や、有機の種子を露地に植え、それを自家採取しています。このようにして自家採取を継続して行く事は、病気や害虫に負けない生命力の強い野菜を作っていくために不可欠な事です。自家採取は、丈夫な遺伝子の継承であり、強化でもあるのです。