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まほろば自然農園
 
     


雪に覆われた白菜。
越冬して来年の春、菜花になって、また皆様に届きます。


雪と氷に閉ざされて
毎年、平均最低気温が0℃位になると、小高い農園はさらに2-3℃低く、土も野菜も凍りついて収獲できなくなってしまいます。
このところマイナス気温が続いたので、一日中融けない日が多くなりました。
収獲する物もほぼなくなったので、これで農園仕舞いです。  
今日(11月30日)は、ハウスのテントを外しました。  
と言っても、私はもう寒いので2週間ほど農園には行っておりません。雪にも氷にも負けない若者たちには頭が下がります。


何も!!
チーフの福田君は、いつもラッパズボン(職人さんが履くすそ広がりのズボン)をはいているので、パートさんが「いいよね、下にいくらでも着れるから」と言うと、あのぺらぺらしたズボンの下にトランクス1枚しかはいていないとの事。

私は思わず、「えっ寒くないの!!」と叫んでしまいました。  
「何も」と言うのです。これで一日中凍てつく農園で働いているのですから、南国育ちの私は崇拝してしまいます。

もっとスゴイ奥村さん

それにもっと尊敬するのは『よろこびの家』の奥村さんです。  
10月頃から働いてくれるようになったのですが、50代の年配で、畑仕事になれていないのにもかかわらず、ハウスのテントを外す今日の今日まで一日も休まず働いてくれました。
この頑張りには本当に頭が下がります。
社会復帰して少しでも自立したいと言う思いがひしひしと伝わってきます。
来年も一緒に頑張りましょう!!


もっともっとスゴイ大畑君

スゴイに順位はつけられないけれど、もっと驚いたのは研修生の大畑君です。
最近知ったのですが、農園の仕事だけでもハードだと思うのに、彼は現役のプロキックボクサーで、仕事が終わった後、一日おきに11時頃までジムに通い、休みの日には試合にも出たりしているとか・・・・・  信じられな〜い!!です。

これからの野菜たち

これからはもう収獲できないけれど、このような屈強な人たちに支えられて収獲された大根、白菜、キャベツなどを貯蔵しています。必要に応じて農園から持ってくる(掘ってくる?)ことになります。農園野菜は溶けたり凍ったりを繰り返しながら、一年で一番甘くおいしくなる季節です。  

白菜、キャベツは雪の下に、大根はスーパーハウスに貯蔵しています。
露地野菜の生命力と言うのは素晴らしいもので、白菜、キャベツなどはパリパリ・カチカチに凍っていても、急に温度を上げず、ゆっくり解凍すればもとに戻ります。
 戻る力は年々強くなっているようで、土にも種にも力がついてきているようです。  
戻るためには、細胞内の水分が多すぎないことと、凍って細胞内の体積が増えても破裂しない丈夫で柔軟な細胞膜が必要で、破裂してしまえば、そこから水分が抜け出して、浸みてベタベタになり、細胞は死んでしまいます。
露地で暑さにも寒さにも、強い風や紫外線にも耐えて育ってきた野菜たちの真価が、これから問われていくのです。  

考えてみれば、まほろば農園では、大そうな雪ムロなど作るわけでもなく、畑の土の上に並べて、上にムシロをかけてあるだけです。
その上にこれから段々雪が積もっていきます。
ガンバレ白菜! 
ガンバレキャベツ!
今年は去年より多めに貯蔵できたので、12月一杯か、来年1月まであるかも知れません。


最後の青菜、エンダイブ

こぼれダネから自然に芽を出したエンダイブを、レタスと間違えてたくさんハウスの空いたところに植えました。
当然の事ながら、育つにつれてどんどんエンダイブになってしまい、レタスになったのは、ほんの10株ほどでした。

何日かしてハウスに入ってびっくりです。
レタスとエンダイブを見分けられないなんて!! 
でも本当によく似ていたんですから・・・・・
『みにくいアヒルの子』みたいです。  



雪の中で元気に生きる小松菜。
 ―これも、来年、菜花になります。
ハウスは最後には、自家採取の種や、豆類、漬物用大根を乾かすために全面開けてしまったので、露地と気温が変わらなくなり、毎日溶けたり凍ったりしていました。
ハウスのテントを取る前日、全部収獲して販売しています。

今しばらく農園野菜の味覚をお楽しみ下さい。


新豆の発売

今年採れたささげ、小豆、花豆、とら豆、うずら豆等、袋詰めして販売できる準備が出来ました。
12月の大感謝祭の時には、全種揃うと思います。
黒豆は、ちょうど植える頃干ばつで、発芽率が悪く、枝豆で販売できるものは出荷してしまったので、今年はもう種用しか残ってなく申し訳ございません。
残っているものは去年の黒豆です。


ほめて頂いてありがとうございます。

まほろばの取引先であるトータルヘルスデザインさんの息子さんが経営されている美味しいとんかつの店「弥盛亭」から、トータルさんのブログ「希望の星」にまほろば農園の大根の事を書いてくれました。

以下その紹介です。

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まほろば大根さま 
                        
2007年11月29日
先日、またまた北海道の自然食品店 『まほろば』 さまより、大自然の愛情がたっぷり詰まった大根をいただきました。
『まほろば』 さまは自社で農園を持っておられ、そこでは無農薬はもちろん、不耕起、不除草でお野菜を育てておられます。
不耕起、不除草って何?

こちらを見て⇒http://mahoroba-jp.net/farm/corporate.html
まあ、今回いただいた大根もとにかく美味しいの一言です。

頂戴したその日に、料理長青木がスティックにしてくれ、大根を生でそのまま食べたときの感動は忘れられません。
スタッフ一同、感動の嵐の中、第一声はタクちゃんでした。

『何すか、この大根。大根ってゆうより柿みたいに甘くてフルーティじゃないですかー』 と語ります。 そこへ、すべてにおいて論理的な店長は 『柿とはカキノキ科の落葉高木で、山中に自生し、果樹として古くから栽植される甘ーい果物やぞ。
大根とはアブラナ科の越年生植物で、古くは中国を経て渡来した、根はまっすぐで太く白い品種や。
その大根を柿と一緒にするとは、 ・・・・・ うん、 たしかに柿みたいにフルーティ』 『・・・ダルッ』 こちらは料理長がまかないで、おでんにしてくれました。
チョー美味しかったよ。

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来年はまほろばから独立

自然農園は、経済的に自立することは難しく、まほろばにおんぶに抱っこでこれまでやってまいりました。
しかし、来年から(株)まほろば自然農園として、独立する事になりました。
平成18年5月18日に新しく施行された会社法と、農地法改正を受けて、農業経営の法人化が可能となり、来年からは、農業生産法人として正式に認められることで、さらなる発展を期したいと思います。  

経済的には大変厳しいものがありますが、そのような中でもやってゆける、安全な農業を地域で確立することなく、 日本の安全な農業の実現も難しいわけで、さらに真剣に取り組んで参りたいと思います。

実は、5町歩もあったまほろば自然農園。
(写真は、第1・第3農場)


農園の面積は約5町歩


キャベツにもすっかり雪が…。 自家採種用です。

その手続きの必要上、市の農業委員会の方が来て下さり、農地を正式に計測して下さったところ、4ヶ所合わせて16364uありました。これは約5町歩です。

これまで、3,5町歩とお知らせしてきましたが、1,5町歩も多かったわけです。



見解の相違

私が本店の店長(大橋)に「本当は5町歩もあったのよ!!」と、ちょっと得意げに報告すると、 店長いわく
「5町歩もあったと言う事は、それで売り上げがこんなもんだと言う事は、いかに生産性が低いかと言うことじゃないですか?」ときり返されてしまった。
 
「うーん」反論できないけれど……でも5町歩もあると言うことは、これからの努力次第でまだまだ生産性を上げる余地があると言う事ジャン・・・やっぱりプラス思考、プラス思考。


研修生募集

研修生の大畑君が、来年は大島の方に事情があって引っ越すことになりました。丈夫で、真面目で、一年目なのにミスの少ない、まほろば農園にとっては貴重な人材で、来年は社員になってもらいたいと思っていましたが、よんどころない事情で仕方がありません。  

そこで、研修生をもう一人入れる事になりました。  
希望者があればご連絡下さい。


それでは皆さま、来年までさようなら

これが、今年最後の農園だよりになります。

今年一年、まほろば農園を愛し、支えて下さったお客さまにスタッフ一同感謝をささげ、また、よく頑張ってくれたスタッフ一同に私から感謝を捧げ、一年を締めくくりたいと思います。  
本当に有難うございました。

凍って開いてしまった白菜の外葉が、
冬の太陽に照らされていました。

 

      2007年12月号
   

      →過去の記事一覧

   

     


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