ついでに、きゅうりは曲がっているのが、自然とよく言われますが、これもそんなことはありません。
家庭菜園をされている方は、お分かりと思いますが、曲がりは水分や栄養分が足りない時や木が弱った時に多く出て来ます。
言うなれば栄養失調のきゅうりなのです。
有機農法や自然農法をやっている人たちが曲がりきゅうりも出荷するようになったのが始まりのようです。
きっと、まっすぐなきゅうりも曲がったきゅうりも自然が一生懸命作ってくれた尊い生命なのですから、曲がったきゅうりも捨てないで、すべて食べて下さいね、と言う意味なのだと思います。
曲がったきゅうりが自然なのではなくて、曲がったきゅうりもあるのが自然なのだと思います。
どんなに上手に作っても曲がりきゅうりは出るものです。
人間社会もいろんな人がいます。
それこそが、生命の多様性であり、多様であるからこそ、どんな環境にも耐えぬいて生命を継承発展させてくることができたのです。
自家採取も形がそろって大きくて、味がよくて・・・と、よいものばかり選抜して種とりしていると、何代か続けていると、生命力が弱くなり、りっぱなものが出来なくなって行くそうです。
遺伝子が近い近親結婚がよくないと言うことなのですね。
その反対が雑種強勢です。
遺伝子の離れたもの同士を交配させて丈夫な強い品種を作ることです。
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