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まほろば自然農園
 
     


 果菜類は寒さに強いピーマン、ナンバン系と、収量の落ちたトマト系とズッキーニを残して、ナス(時々出荷)、キュウリは終わり、白菜や、だだちゃ豆、カブ、青菜類の収穫が始まって、農園もそろそろ終盤にさしかかりました。

 今年は初夏の長雨に続いて、夏から秋にかけて雨がなく、降っても表面を濡らす程度で、乾燥が続いています。そのお陰で、水分の好きなキュウリは早く終わり、乾燥の好きなトマトは、水分のコントロールの出来ない露地トマトでも、雨が降らないので、9月の終わりになってもまだ採れています。  

  ブロッコリーは成長期に水が足りなくて大きくなれず、キャベツは結球期に水が足りなくて、硬くなってしまいました。でもまあ!夏から秋にかけての一番難しい時期に出荷できているだけでも「よくがんばっているね」と褒めてあげています。

 ある日の午後、トマトの収穫に行って見ると、種用に残した調理用トマトのサンマルツァーノが10個くらいのうち半分くらいがありません。

 前日の午前中のことです。
あまりにきれいな色なので、編集長の島田さんが来て写真におさめたばかりでした。

その午後の事です。
もう出荷できなくなった桃太郎ファイトの解体作業を頼んだ時、
「解体する前に、まだ食べられるトマトがあったら食べていいよ〜」と言っておきました。  

 私は解体する桃太郎ファイトだけのつもりで言ったのですが、坦当した研修生の二人はカン違いをして、まだ出荷中のミニや、中玉、調理用も食べてしまっていいと思ったらしいのです。  
種は間違わないように、すずらんテープをちょうちょ結びにしてリボンをつけることになっているので、誰が見ても一目瞭然なのです。

「エエーッ〜!誰が食べたの?だってリボンつけてあったでしょう?
しかも二つも!!」  

「僕です」・・・いつもと違う私の強い口調にびっくりして山下君(6月から事故で来られなくなった上島さんの後に入った)が、名乗りでました。
 ―――う〜〜ん、新米君か、これは仕方ないな―――と心で思ったけれど、残念な気持ちでつい声が大きくなります。  

「色だって他のと全然違うし、おかしいなと思わなかったの?」
 
「はい、色がきれいでおいしそうだったので、つい食べちゃいました」
 
―――そうか〜、食べる側から見ればそうなんだ ――― いえいえ感心してないで、新米君にしっかり種の大切さを教えなければ・・・・・農園にとって種がいかに大切かと言う私の説教が続きます。

 

 その日の夕方、今年の春から研修生になり、山下君より一日の長のある松本君から電話がかかってきました。

山下君が私に怒られて大変落ち込んでいるとのこと、  
「実は、僕がカン違いして山下君に食べてもいいよって言ったんで、本当は僕の責任なんです」  

「そうか〜、山下君が自分で勝手に食べるわけないもんねー」  

「言い訳しない山下君も偉いし、後輩をかばう松本君も偉い、落ち込むのはしっかり落ち込んで種の大切さ分かった方がいいけど、カン違いなんだから、失敗自体についてはもう気にしなくていいよ、それに、山下君に種の大切さを話したら、全部食べてなくて車の中に残ってたサンマルツァーノ4粒持ってきてくれたし、まだ、畑に5〜6粒残ってるから大丈夫よ」 

 ところがです。

数日後収穫に行ってみると、やっと残っていた数粒の種用サンマルツァーノがありません。今度はどう考えても農園のスタッフではありません。
何度見ても無いものは無いのですからいさぎよく諦めるしかありません。

 残念ですが、今となっては山下君が取ってくれたお陰で、4粒の種が生き残り、遺伝子を継承することができそうです。

 物事はどんなことで善悪が変わるか分かりません。

翌朝のミーティングでは、山下君は良くぞ取ってくれたと、皆に感謝され、なんと先見の明があることかと、ずいぶん持ち上げられました。

 

 朝のミーティングの時のことです。  

「皆、農園の財産は何だと思う?」私が訪ねましたが誰も応えません。
財産のイメージに合うものが何もないせいでしょう。
強いて言えばトラクターやハウスや車でしょうか?  

でも、もっと大切なものがあります。  

「種です。0−1テスト農法で、無農薬、無化学肥料、露地栽培で長年自家採取し続けて来た種です。
トラクターやハウスはお金で買えますが、種は買えません。
ですから、種の大切さをもう一回再認識して、大事に大事に採取して下さい」

・・・・でも、あなたたち農園スタッフの一人一人も大切な大切な財産だと思っておりますよ!!・・・・・

 まほろば農園では4年前から2年間、有機JASを取得していましたが、3年目には止めてしまいました。  

 何せ、農場の数が多いのと、作っている野菜の数(160種類以上)が多いのとで、申請書類を作るのに一冬かかり、店側も小分けの資格を取らなければならず、農場と店の双方で、7,8名が講習も受けなければなりません。
費用も30万円以上かかりました。  
シーズン中も作業が煩雑で、店も農園も悲鳴をあげてしまいました。
こんなことに、労力とお金を費やすより、もっと野菜作りに情熱と時間をかけた方がいいと思うようになりました。  

  安全、安心マークがなくても食べて戴けば必ず分かってもらえるはず(0−1テストでは断然パワフルなのですから)。0−1テストで、自分たちで作った野菜の力と、お客様の感性を信じてきっぱりと未練を残さず止めました。  

 お陰さまで年々売り上げは伸びていて、分かって下さるお客様が増えていると言う実感があります。こんなに嬉しく有り難いことはありません。

 

 先日、まほろばの二階で0−1テストの講習会がありました。
会が終わった後、話しかけられた女性が、中一のお嬢さんと親子で過敏症で、特にお嬢さんは学校にも行けないほどだそうです。
(何でも、ある病気で抗生物質の大量投与をしたのがきっかけなのだそうです)

 有機JASや無農薬の野菜でも、お料理しようとしただけで反応するのですが、まほろば農園の野菜だと食べられるので助かっているとのこと。

―――ああ、やっぱり、まほろば農園の野菜は食べる人が分かって下さるのだ。

特に過敏症の方は、健康な方には感知できない精度で、農園野菜の安全性を分かって戴けるのだと嬉しくなりました。

 

 これに先立つ2週間ほど前に茨城県の若い女性から、同じ化学物質化敏症の相談を受けていました。この方は以下のように大変重症の方でした(長年のステロイドや、免疫抑制剤が原因)

―――食後、息苦しくなって脈が速くなって激しい動悸がしたり、体温が34度台まで下がってしまったり、胸から黄色い液が溢れ出したり、本当に辛くて生き地獄のような毎日で、なにを食べたら良いか分からず食べるのが怖いそうです。常に寝たきりで、自分でトイレに行くことさえ出来ず、オムツをしていた時もあったとか。
食後以外にも、血便や黄色い痰が出たり、低血糖発作を起こしたり、ありとあらゆる症状がもう4年も続いているそうです。

 オーリングテストをするお医者様に、お米と大豆製品と野菜や果物もほとんどダメで、肉と玉子、小麦粉は合うと言われたそうです。  

 肉とお塩は、ホームページで見つけた北見の自然食品店『ふきのとう』さんの、興農ファームの豚肉と、モンゴル塩が食べても大丈夫なのだそうです(それもそのはず、まほろばとふきのとうさんは懇意にしていて、2つともまほろばが紹介した推奨品です)  
しかし、小麦と野菜は、自然食品店をいろいろ回って無農薬や、有機JASのものを買っても反応してしまうそうです。  

  そこで、まほろばのホームページを見て、自分に合う小麦粉と、野菜はないかと相談されたわけです。実験してみると、 テネーロの小麦粉、豚バラ肉、四葉のプレーンヨーグルト、斉藤牧場の牛乳、焼きのり、農園の白菜、大根菜などが合いました。早速送ってあげました。これらは食べ過ぎない限り大丈夫なようです。  

10日程して実験してみると、白身魚や貝ホタテ、バター、インカインチオイル、バター、大根、かぶ、キャベツ、生姜なども大丈夫になっていました。



 そんなこんなで0−1テストで集めたまほろば商品群と0−1テストで作った農園野菜の価値が証明できて嬉しく思っています。また、それらが困っている方々の助けになれて、こんなに嬉しいことはありません。  

 化学物質過敏症の方は、今全国で急増していて、合成洗剤にも反応するので、重曹を使う人が増えているとか、主人が以前に書いた小冊子モンゴル機構の中で紹介しましたように、「重曹生活」CPP(クリーン・プラネット・プロジェクト)に加入している人だけでも約3万人の会員さんがいるそうです。

 これからは、本当に精度の高い安全性が求められています。
これからも、店も農園もますます精進して、皆さまのお役に立てる商品を仕入れたり作ったりして行きたいと決意を新たにしています。


 韓国の有機栽培の在来種(主人が韓国に行った時持ち帰ったもので、小さくて薄い赤紫の外皮)と、国内産有機栽培のニンニクを長年自家採取してきましたが、最近、全体的に外皮が薄い赤紫色に変わってきました。

  花が咲かないうちにニンニクの芽は摘み取ってしまうので、交配するハズはないのですが、摘み取るのを忘れたものから長年かけて少しずつ交配したのかも知れません。韓国産は形が小さくみすぼらしいので収量が上がらないばかりでなく、見た目が悪いのであまり売れません。
それがほとんど韓国産風になってしまったので、困ってしまいました。  

 でも、交配種は、0−1テストすると、パワーは最高で、味も最高においしいので皆さん買ってくださいね。
皮をむくと、本当にきれいなつやつやした実が出てきて、焼くと本当においしいです(バター味もいいです)。


  この交配種(F1)に名前をつけてあげることにしました。
“うす紫君,,です。  
何かこう呼ぶと可愛く見えませんか?  

この前から、色んなところのエコフェスタに勧誘を受け、参加しているのですが、いずれも売れ残るのは“うす紫君,,ばかり・・・・・やっぱり見た目が大切なのかな〜?


 忙しくて草取りもままならず、かわいそうにあまり手入れもしてあげられなかったのに、思ったよりたくさん出来て、思ったよりおいしく出来ました。

 今年は『つるなしやっこ』、『くり坊』、『常念』と『カンリー』を作りました。つるなしやっこは、未熟なものを収穫してしまい、失敗しましたが、後は去年よりはるかにおいしいと思います。
カボチャはトウモロコシと同じで、その年のうちに交配してしまうので、色んな形や色が出来ています。
それぞれの個性をお楽しみ下さい。

 農園では、固定種にこだわることなく、雑種強勢で丈夫でおいしい交配種も歓迎しています。  
出来たもののうち、0−1テストしてより良い物を種に回していきます。
そのうち、カボチャもオリジナルネームをつける予定です。

 

 おいしかった『味太郎』の収穫もあっという間に終わってしまい、今は『ダダチャ豆』の最盛期です。

 量だけはたくさんあるのですが、一週間もしないうちに黄色くなって、大豆になってしまいますので、枝豆として食べられるのは、感謝デーあたりが一番最盛期かなと思います。
枝豆のお好きな方はお買い忘れのないように!!

このダダチャ豆、数年前に本場の庄内地方の出身者の方から、代々秘伝の種をもらったものです。だだちゃ豆のおいしさもさることながら、味太郎の方が若干おいしかったかな? と思いますが、さて皆さまはいかがでしょうか?

 これは、種のせいではなく、植えている場所(土)のせいではないかと思います。来年はもっとおいしいだだちゃ豆を作りたいと思います。



 在来種のくろもちとうきびが道新とテレビに載った途端に朝の6時過ぎから店の電話は鳴りっぱなしで、店長は夜も中々帰れませんでした。
予約を受けた内10分の1くらいしか上げられなくて、来年また連絡することになっているそうです。  
いやはや大変なことになったものです。

でもお店のお客様に販売できないと言うのも不条理なので、来年はいっぱい作らなければなりません。 白もちとうきびは、これも在来種ですが、今年初めて作ってみました。くろもちとうきびよりもう少し甘味があって、もう少しもちもちと柔らかくて、私はおいしいと思いました。
来年はもう少し多く作ってみようと思います。  

 今年、初めて作った味甘(みかん)ちゃんは、甘くて柔らかくて、ちょっと頼りない味でした。 バイカラーのカクテルは以前作ったサニーショコラと交ざって、黄色一色のものもありました、半々くらいでしょうか。もうカクテルとは呼べません。何かオリジナルネームが必要です。
来年までに農園のスタッフと一緒に考えておきます。
それとも、お客様から良いお名前を戴けますでしょうか?  

r 感謝デーの一週間後くらいに最後に植えたカクテルが少々出荷出来ると思います。


 最初のころ出来た人参が、長雨で3分の2くらいが割れてしまい、たくさんの人参をムダにしてしまいました。
その後に植えた人参は、お天気続きで割れなかったものの、収穫適期になっても、土が乾燥してスコップでも固くて掘れず、やっと3,4日前の雨らしい雨で掘ることが出来ました。

 しかし、こんなに硬い人参があるかと思うくらい硬い人参でした(ベーターリッチと、来夢)その前に後から植えた第一農場の柔らかい土のところの小泉理想人参が大きくなったので、先にそっちの方から収穫していましたが、一時休止して、今は、やっと掘れたベーターリッチと、来夢を販売しています。
それがなくなると、また小泉理想人参に戻ります。
量的にはまだまだたくさんあると思います。



 毎年、漬物時期になっても白菜やキャベツが中々巻かなくて、やきもきするのですが、今年は頑張ったせいでもう採れ始めています。
痛まない程度に少しずつ、浅漬けや、切り漬けにして食べて下さいね。

もちろん、シーズンになっても、順番にたくさん植えているので大丈夫と思います。 キャベツは、漬物用の少し大きい1号と言うのをたくさん植えました。

 そのせいで、生食用のサワー系キャベツ(YR青春2号など)が少なめになりました。
販売してみなければ分かりませんが、どう見ても少し少ないようです。  
まだ、夏キャベツのデリシャスがしばらく続きます。

 


 大きく育った大葉の時期もそろそろ終わり、穂じそが出てくる季節になろうとしています。
大根も少しづつ出荷がはじまり、カブはしばらく続きます。
ごぼうもこの前の雨で、人参と同じく少し掘りました。
ニラはもう来年のために刈らないで、栄養補給させてあげています。
ほうれんそうや、小松菜、ミズナ、ルッコラ、春菊、チンゲンサイ、カラシナ、ターツァイなど青菜類は今出荷中ですが、これからが一番おいしくなる季節です。 おいしい生花豆も、もう少しで採れそうです。
おいしい秋ブロッコリーや、カリフラワー、ロマネスクもこれからです。

モロッコもまた柔らかく、甘くおいしくなり、寒さが厳しくなるまで続きます。 レタスやサラダ菜、エンダイブももう一回出荷できる予定です。
トマト類や、ピーマン、ナンバン系はあとどのくらい取れるでしょうか。
種類の多いカラーピーマン系は、これからが本番です。
色も甘さも増してもっとおいしくなってきます。  

  あと、2ヶ月あまりの農園やさいを、しばらくはお楽しみください。



      2009月10月号
   

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