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まほろば自然農園
 
     


 今年は11月の始めに初雪があり、農園は3日間も凍結が続き、その後朝夕は凍っているものの、融けて畑に残った野菜が収穫できました。  

農園作業が遅れ遅れて、今年もまた作物が雪の下に残ったまま根雪になるかと心配していましたが、今日一日(12/2日)で大体収穫が完了してしまいそうです。大根、白菜、キャベツが、結構大量に雪の下に貯蔵することが出来ました。農園スタッフのがんばりのお陰です。  

 私は「まほろばだより」を書く為に、4日前から自宅に冬ごもりしています。皆さんごめんなさ〜〜い!

 もう外も薄暗くなり、収穫した白菜を貯蔵するために、車から貯蔵場所まで一定間隔おきに5人で並び、リレーして投げ渡します。

去年は島田編集長がタイミングよく撮影し、農園だよりに
「空飛ぶ白菜」と命名され、
紹介されました。

 私が青菜類を収穫して戻ってみると、今まさに白菜が空を舞っている所でした。ふと見ると、松本君と、福田君の間がちょっと広すぎる感じで、投げるのが大変そうでした。
「私がここに入ると楽なんじゃない?」 と参加する事にしました。

いざ、やってみると、けっこうな力仕事です。
もと、高校時代はソフトボール部のピッチャー、
投げるのは得意と思ったけれど・・・・・何十年前のはなし?・・・・・

 

 受ける時に予期せぬ重いのが来て2度ほど落としそうになってしまいました。ややしばらくやった後、松本君が遠慮がちにニコニコして曰く、
「専務が入ると気を使うんですよね」
「う〜〜ん!・・・入らないほうがいいんだ〜〜?」  

さっそく戦列から抜けたけれど、客観的に自分を見直すいいきっかけになりました。松本君、気を使わせてごめんね。 有難うデス。  

 家に帰って息子にさっそく報告すると、
「母さん、それって戦力外通告なんじゃない」
「分ってますよ!!言われなくても!!・・・」

 

 毎年、白菜の種まきが遅すぎて、漬物野菜の時期になってもしっかり巻いてくれないので、お客様に待って戴く事が多く、最後まで巻いてくれない物もありました。  

 それで、今年こそはと早めに植えたところ、気候が良かったのか、どんどん成長して、最後のほうには、老化白菜がたくさん出来てしまいました。
昨日食べてみたところ、あんまりおいしくないので、それはもう収穫しないことにしました。 それで、全体の3分の1位が畑に残ることとなりました。
残念ですが仕方がありません。

 でもご安心下さい。今年はたくさん作りましたので、元気な白菜も雪の下にしっかり貯蔵してあります。  

 しかし、自分で<空飛ぶ白菜>をやってみて、白菜がずいぶん傷むということが分ったので次の日からはコンテナに入れて運んでもらう事にしました。

 次の日にわざわざ<空飛ぶ白菜>を撮影に来た島田編集長はそういう訳で、撮影できませんでした。あのダイナミックな芸術写真が入らないのは残念ですが・・・


 

 もうそろそろ普通のキャベツがなくなり、次は、漬物用や越冬用として作った<1号>と言う名前のキャベツだけになります。

もともと、ちょっと普通のキャベツより大きめですが、漬物用に大きいのから順番に取って来たので、だんだん小さくなっています。

 <1号>も、おいしいキャベツなので、今後は、普通のキャベツとして、店売りしていくことにしました。
量的には年内もたないのではないかと思います。


 今年はおいしいカブがずいぶんたくさん穫れました。
まだ、しばらくあると思います。  
「パープルトップアンダーホワイト」もあります。

この長い名前の、上が赤紫で下が白色の何となく人工的なカブはもともと、「種の森」さんの有機の種から種取りしたもので、在来種と言うのですからオドロキです。
余りにも長いので、パープルトップと呼んでいます。
ちょっと固めなのですが、味が濃くて、お味噌汁に入れると一品だけでもしっかりした味を作ってくれます。  
 
 最後はハウスに作った白カブで終わりになります。

 

 このパープルを見ると、お客様から戴いた絵手紙を思い出します。  

 そこには、細長い紅白のラデイッシュがさらりと描かれており、
「神様がおつくりになる筈がないような20日大根」と言葉が添えられています。
 きっと私と同じように、余りにきれいで不自然な感じがしたのだと思います。でも、「神様がおつくりになる筈がないような」と言う表現が何度読んでも面白くて、小さい額に入れてズーッと(10年以上)飾っています。
何というか、自然食をしている人ならではの驚きの感性とユーモアがあって、見るたびに何時もおかしくなって、心が温かくなるのです。  

 でも、あの20日大根の紅白も、在来固定種なのですからオドロキです。


 

 大根も、白菜と同じで早く出来すぎて、漬物大根用にMサイズの欲しいお客様にLサイズでガマンして頂いたり、そのうちLLサイズになり、最後の方の方は、3Lサイズになってしまいました。漬ける人も大変ですが、収穫する人も重くて大変でした。  

 最近では、漬ける人が温暖化に伴って、だんだん時期を遅くしているので、その間に、大根がどんどん育ってしまうという面もありました。

 


 さらに、種まきした時は、適度に雨が降ってくれて、上手に発芽出来たのですが、大根の成長期にほとんど雨が降らなかったので、いちばん傾斜のきつい第2農場に植えた大根から輪黒大根が発生してしまいました。
表皮の内側に黒い輪っかが入る生理障害で、病気ではないのですが、乾燥状態で発生しやすく、味と見た目が悪くなります。
手当たり次第に切ってみると、場所によって違いますが、半分くらいも輪黒になっていました。
漬け物大根を買われたお客様に教えて戴いて気がつきました。

 お客様が苦労して干された後や、漬け上がった後に分ったのではお詫びのし様がないので、第4と第5農場のだけ販売して来ました。

 今はもうその大根も無くなったので、第2農場の大根の葉っぱを切り落として、輪黒でないと確かめたのだけ出荷しています。
今年中は十分あると思いますし、雪の下に貯蔵したのもありますから、来年まであるかも知れません。

 



 雪の下から収穫した、ほうれん草、チンゲン菜、水菜がもう少し残っていますが、感謝デーで完売すると思います。

その後、ハウスのサラダほうれん草を出荷する予定です。

人参は今日(12/3)で終わりになりました。
にんにくはまだまだあります。

 今年、研修生として入った松本君は、社員になって来年も残ることになり、山下君は彼女のいる名古屋へ、戻ることになりました。

研修生を送り出すのは毎年のことながら、なかなか寂しいものです。 
山下君は皆の中で一番年下で、皆から男の人達らしいやり方(?)で随分かわいがられていましたから、皆も弟分を失って寂しくなりそうです。

明日(12/4)出発するので、この忙しい最中、送別会も開いて上げられませんが、どこに行っても元気で頑張って下さい。


 

  後は、チーフの福田君、社員の西岡さん、穂積くん、松本君の4人が中心メンバーとなります。

 感謝デーは例年のように店に出て、その後1日はハウスの片付けをし、3日間は午後から1年間の反省と取りまとめのミーティングをし、その後は、交替で2月まで店に出ることになります。
 
感謝デーには、厚別店に穂積君が助っ人で行くことになりました。

 花嫁募集中も最初は冗談半分だったのですが、もうそろそろ真剣に探さなくては・・・  人となりは、お世辞でなく、しっかりした考え方と、人徳があり、責任感もあり、やさしい心の持ち主です。
仕事には積極的なのですが、女性には積極性が足りないところがあるのか、あるいはまだ、運命の人に出会ってないせいか、はたまた、毎日農園で働いていては、チャンスがないせいか・・・・・・・・・・?

 どなたか良い方をご紹介いただければ幸いです。
詳しい事は、直接、又は私の方にお問い合わせ下さい。

 今年一年、例年にも増して、まほろば農園の野菜をお買い上げ戴きまして、本当に感謝の気持ちで一杯です。  

今日(12月4日)、農園に行ってきましたが、農園はもう深い雪に埋もれて、長い眠りに入ったかのような静寂に包まれていました。  

 来年の春までしばしのお別れです。
本当にありがとうございました。




      2009月12月号
   

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