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まほろば自然農園
 
 

 

 


   草も木も虫も人も、すべてが一気に命を爆発させる北海道の5月、雨が多かった分、新緑は例年になくしっとりと初々しく、やさしい色でした。  

まほろば農園では、露地での種まき、定植、支柱立て、草掻きと忙しい毎日が続いています。
今年は5月の上・中旬と雨が多く、気温も低かったので、なかなかトマトやピーマンなど果菜類を植えられませんでした。  

土地の人の話では、手稲山の頂上の雪が消えたら、遅霜の心配が無くなるので、霜に弱い夏野菜を植えても良い事になっているのですが、6月1日の今日になってもまだ雪が残っています。





 
 
 例年、5月の中旬には雪が消えて、トマトから植え始めるのですが、今年は、20日頃から始めました。
まだ、雪は消えていないけれど、これ以上遅れると、多くのスケジュールが目白押しで、色んな面で支障が出てくるからです。

 山すその農園は、下界より1〜2度くらい気温が低いし、風も強いので、心配だったのですが、自家採種で、寒さに強いように苗作りもしているので、大丈夫ではないかという判断から思い切って植えました。
さて、結果はどのようになりますでしょうか?
今の所すくすくと育っているようです。

 

 
 
 

 今年は、一番新しい(2年目です)第3ハウスに、ミニトマトの小桃と、甘っ子を5月の初めに植えました。
ここはハウスの中では一番日当たりの良い所です。

春一番にほうれん草や、小松菜、水菜、チンゲンサイ、ルッコラなどの青菜類を、チッソ肥料をあげないで、少しのミネラルだけ入れて、一作(いっさく)作ります。

 

 
  去年トマトを植えた時の追肥に使ったチッソ分の残りを青菜に全部吸収させて、その後に、これも天然のミネラルだけで、チッソ肥料を一切使わない自家配合培養土と、自家採種の種で育てたミニトマトを植えました。  

もう少しすると、チッソ分の入ったぼかし肥料を追肥する予定です。  
毎年のことですが、立派な苗ではないというか!!、みすぼらしいというか!!・・・。
ですが、植えると毎年どんどん大きくなって、最後は困るほどになります。心配は要りません。  
トマトトーン(着果を促すためのホルモン剤)などつけなくても、どの木も一番果から、しっかり小さな実がついてきましたので、例年より半月ほど早く、6月の終わりか、7月の初めには収穫が始まると思います。  
さて、今年はどんな味になるでしょうか?  
お客さまに、とびきりおいしいミニトマトを早く食べて戴きたいです。

 

  第3ハウスは、間口が広いのですが、トマトを3ベッド植えるほども広くなく、中途半端に残ったところ(真ん中)に、つるなしモロッコとつるなしインゲン、絹さやエンドウを植え、その下に、サニーレタスとサラダ菜を植えています。

 背の高い野菜と、低い野菜を組み合わせて、同時に2作作ったりもしています。
露地ものが取れるまでの間、少しでも収穫して出荷できればいいかなと、狭いハウスを目いっぱい工夫して使っているわけです。



 




 
 
 もちろん、根粒菌を住まわせて、チッソ同化作用(空気中のチッソを肥料として利用する)のできる豆類と、サラダ菜系を組み合わせることによって、多少のミネラルだけで、どちらも作れるという利点もあります。


 
 雨が多く日照時間が短いと困る作物もあれば、雨が多く、半日、日陰くらいが良い作物もあります。

例年、乾きすぎてすぐ硬くなってしまう露地の三つ葉が、今年はふわふわこんもりと、ほれぼれとするような出来で、2〜3日前から収穫をはじめました。  
なんといっても、露地の三つ葉は香りがよく、無農薬はさらに香りがよく、不眠症の人にまほろば農園の三つ葉を枕元に置いて寝ると良く眠れると言われたこともあります。


 
 
 

 
 
 
 ところがです。

 昨日(5月31日)、遠方からバスで三角山登山に来ていた保育園の園児たちに、その三つ葉が踏み荒らされてしまいました。

 
 無肥料、不耕起、不除草の自然農法の実験区の一角に植えられたハーブも踏まれてしまいました。

園児たちが悪いのではなく、都会育ちの若い先生が三つ葉だと言うことが分からなかったのですね。
自然農法のハーブは、草の中に生えているので、間違えられても仕方がないけれど、群生している三つ葉は大いに残念です。
 
今、食育の大切さが叫ばれていますが、生徒ばかりでなく、先生の食育も大切だと思うこの頃です。

 

 

 
 

 

 
 

 
 スナックえんどう、ほうれん草(サラダあかり)、ラデイッシュ、露地春菊、露地サラダ菜、な花はもうそろそろ終わりそうです。

ルッコラも2回目に植えたものができるまで、少ししかありません。
サニーレタス、サラダ菜は感謝デーに出荷したら、多分終わると思います。
絹さや、スナックえんどう、ニラ、ミツバ、ほうれん草、小松菜、おかのり、水菜、チンゲンサイ、露地春菊は、これからどんどん取れそうです。
 
 
 
 
 
 
 

 
 



 

2011年6月号

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