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まほろば自然農園
 
 
   
 
   

 今から水不足

 夏日が続いたかと思うと、急に肌寒くなったりと、不安定なお天気が続いて、作物もびっくりしています。
 今年は雨量が少ないので、作物に必要な水やりは、沢からポンプで上げているのですが、真夏を待たずして、もう水が干上がってしまいました。
長いこと雨が降らないと言うこともなく、適当には降っている感じなのですが、降る量が少ないのでしょう。例年なら、真夏にキュウリやナスの水がなくて困るのですが、今年は、半月も前から水が溜まってくれません。


   
青菜類の質が低下  


 それで、第4農場の青菜類の質が悪く、余り自慢できるような野菜が作れておりません。
 水の余り要らないほうれん草でさえ、気温が上がって乾燥すると、肥料の効きが悪くなり、花芽がすぐに上がってきてしまいます。トウ立ちしにくい夏用ほうれん草を蒔いても、すぐにトウ立ちしてしまいます。硝酸態チッソ(発ガン性があります)が残らないように、極力チッソ肥料を押さえているせいかも知れません。

   

 今、硝酸態チッソを計る機械(硝酸態チッソメーター)が故障しているので、計ることができませんが、チッソ肥料を多めにすると、トウ立ちしにくくなりますが、雨が降り続いた時に、肥料が良く効いて硝酸態チッソが多くなりすぎる可能性があります。
 もっとトウ立ちしにくい夏用ほうれん草を選ぶべきかも知れません。ほうれん草は本来、寒い時期に合っているので、暑い時期に作るのは難しいのです。

 

   
自家採取は、大変楽

 
 でも、簡単にトウ立ちしてくれるので、種取り(自家採取)は、大変楽というメリットもあります。
小松菜やチンゲンサイ、水菜、サニーレタス、サラダ菜、カブ、人参、キャベツなど寒さに合うとトウ立ちするので、前年から植えて、一冬寒さに合わせないとトウ立ちしてくれません。
大根、白菜、エンダイブなど、春、早く植えすぎると、寒さにあってトウ立ちするものもあります。

 

   

原発被災地のお母さんたちから

送りの依頼

   

 野菜は上手に作れていないのですが、それなのに例年より何でも良く売れて、供給が間に合わないくらいです。
その上、放射能の心配のない安全な野菜を子供たちに食べさせたいという、福島の原発被災地のお母さんたちのグループから、定期的に発送の依頼もあります。



   

 こんな時、まほろば農園が役に立つなら、いくらでも送ってあげたいところですが、一回に20人分を種類多く、なかなか揃えることができません。
でも、これからは、多め多めに種を蒔いていくつもりです。
がんばれ!!まほろば農園です。

   

 

 
   

今年は、モロヘイヤを作りませんでした。

 
 モロヘイヤは、皆様に愛されている人気商品の一つですが、今年は、モロヘイヤを作りませんでした。

 モロヘイヤは、まほろばが作っていた野菜の中では、一番高温多湿を好む野菜で、ハウスの中にさらにトンネルをしてあげたり、ひんぱんに潅水してあげたり、なかなか管理が大変なので、今年はやむなく中止させて戴きました。

 それというのも、ハウス全体にモロヘイヤを作るのであれば、トンネルも要らないのですが、いくら人気商品とはいえ、モロヘイヤばかり、小松菜やほうれん草のように、そんなにたくさん売れるわけではないので、トマトハウスの中に少しだけ作っています。
 
 トマトはできるだけ涼しく、風通しよくしてあげなければいけないし、夜もハウスの横窓や上窓、入り口、入り口の上など、空けられるところは全部、昼夜を問わず開け放しています。
そうなると、モロヘイヤは寒すぎてしまうので、トンネルが必要になるのです。
昼間、高い温度の時にはトンネルを取って、日当たり良くしてあげて、夕方にはまた、トンネルを閉めてあげて、収穫するときには、またトンネルを取って、これを毎日繰り返すのも大変な手間なのです。

 

   


代わりに雲南

百薬や、陸(お

か)のりを。

 
 モロヘイヤは、ヌルヌルした抗老化物質のムチンを多く含んでいるのですが、雲南百薬や、陸(おか)のりも抗老化物質が多いのでヌルヌルしています。
   

 まだ、食されてない方は是非一度お試し下さい。
さっと、お湯を通すくらいで、サラダや酢みそなどで食べるとおいしいです。
ムチンは、唾液の中にも含まれていますが、年をとるにつれて次第に少なくなってきます。
 
 赤ちゃんや幼児などは、よだれがでるほど有り余っているのに、年を取ると、唾液がすくなくなるし、眼もドライアイなどになる人もいたり、肌も潤いがなくなり、何もかもが乾燥気味になってくるのです。

   


 こんな風に書いていると、だんだん自分が寂しくなってくるので、止めることにします。
   

ハウスのきゅうりが少しずつ

取れはじめました。



   

 露地物のきゅうりが採れるようになるまで、少しずつですが、供給できると思います。
品種は、早植えしたので、寒さに強い味一角です。

露地は毎年、7/10日ころから取れ始めますが、今年は寒くて地温がなかなか上がらなかったのと、雨が少なかったのとで、少し遅れるかも知れません。

       
















   
やっと採れ始めたハウスの

つるなしインゲン、モロッコ
 
     サニーレタスやサラダ菜と共生させようと思ってハウスにつるなしインゲンとモロッコを一緒に植えたのですが、どちらかと言うと、サニーレタスやサラダ菜の成長に、インゲンとモロッコが日当たりが悪くなり、負けたかなという感じで、肩身の狭い思いをしていました。
     やっと最近になって、サニーレタスとサラダ菜の収穫が終了したので、のびのびとして、実をいっぱいつけ始めました。

 
     来年からは、成長期間の短い青菜類と一緒に植えてみようかなと考えています。
これも露地のささげ、インゲン、大平、モロッコなどが採れ始めるまで続きます。


   

露地のサニーレタスとサラダ菜も出荷

     今までは、ハウスのサラダ菜とサニーレタスが終了して、露地越冬のサニーレタスとサラダ菜を少しずつ販売してきましたが、今日(6/28日)から、今年植えた露地のサニーレタスとサラダ菜を出荷しています。たくさん植えているので、しばらく続くと思います。
 レタスもたくさん植えましたが、結球するにはまだしばらくかかりそうです。
 露地越冬のサニーレタスとサラダ菜は元気そうなのを少しずつのこして、種取り用にしました。

     


 
   
にんにくにの芽も

大量に取れます

 
 今は少しずつの出荷ですが、感謝デーが終わったあたりから一気に大量に出来て来ると思います。そんなにいっぺんに出来ても困るのですが、にんにくは、去年から植えているので、菜花と同じで、季節が来れば一気に出るのです。

 
     出たにんにくの芽をいつまでも置いておくと硬くなってしまうし、それよりも何よりも、肝心のにんにくが太らなくなってしまうので、早く取らなければいけないのです。

   

 


下品ではない嫌味のない匂い?

 
 今は少しずつの出荷ですが、感謝デーが終わったあたりから一気に大量に出来て来ると思います。

そんなにいっぺんに出来ても困るのですが、にんにくは、去年から植えているので、菜花と同じで、季節が来れば一気に出るのです。
出たにんにくの芽をいつまでも置いておくと硬くなってしまうし、それよりも何よりも、肝心のにんにくが太らなくなってしまうので、早く取らなければいけないのです。

     


 
   

青菜類は一週間ほどお休みになります。

 
 たくさん取れたハウスの絹さやとスナックもほぼ終わり、これからは露地に変わります。
トマトやピーマンなど露地への定植が忙しかった時、青菜類の種まきがしばらく出来なかったので、2〜3日するとほとんど出荷できるものが無くなり、一週間ほど間が空くものが出てくると思いますが、その後は、また続いていくと思います。

       
     

放射能汚染について

   

放射能は

無差別攻撃 

大変な時代になったものです。
とりあえず北海道は安心、などと言ってはおられません。
食べ物は全国から届いているからです。
まほろばが、率先して風評を立てるわけにはいかないけれど、どうやら、0−1テストは、公的許容基準よりは厳しいようです。

 
     まほろばは、自然食品店なのですから、どこよりも、安全基準は厳しくなければならないのは、当たり前の話なのですが、放射能は、有機農法の畑も、自然農法の畑も無差別に降りかかり、無情としか言いようがありません。

何年も、何十年もお付き合いしてきた生産者の方が、一番困っておられるときに、自然食品店だからこそ断腸の思いで突き放さなければいけない時もあります。
まほろばも、農園を経営しているので、生産者の気持ちは痛いほど分かります。

 でも、まほろばのお客様たちは、化学物質過敏症を初めとして、病気の方も多く、有害なものに対して過敏な方が多く、だからこそ自然食品店を利用されているわけですから、まほろば独自の安全基準を変えるわけには行きません。


 

 
 第3の答えとは

     あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たず・・・こういう時は、どちらをとるのが正しいと言うわけではなく、両者以外の第3の答えが、両立できる答えが必ずある筈なのですが、今の所、見つけ出せなくて苦しんでいます。

 原発事故が起こした、まほろばにとって、いいえ、全国の自然食品店にとって最大の矛盾をどのように解決していくか?
 
つらい難問を突きつけられています。




       
     農園チーフ 福田 直之  
       こんにちは。

まだ肌寒い朝もありますが、暑い夏が近づいてるように思います。
この度はまほろば農園ではなく、私の「福田農園」について話をしたいと思います。

私の農園はまほろば農園の1部を借りて、同じく農薬や化学肥料なしの有機肥料を使用しています。
特徴としては、まほろば農園では作っていない野菜を作っていることです。

     まずは昨年一株植えて成功したサツマイモ、今年は24株植えました。
パープルスイートは1株しか手に入らず、1株だけ植えました。

豆類は黄色ささげ、黒花豆、紅しぼり、貝豆などです。
枝豆は大粒品種のタマフクラ、同じく大粒品種で晩生のメグロ王、赤大豆、そして今年は丹波の黒豆を植えてます。
       




 
     北海道では普通の黒豆の大きさにしかならないらしく地温を上げるのにマルチしても駄目みたいです。

あとは日の長さが違うと聞いたので北海道より日の短い丹波に合わせて短日処理(シートなどを使って人工的に日の長さを短くすること)でやってみようと思います。


       
     かぼちゃは昔ながらのマサカリカボチャ、ソーメンカボチャなどです。

 とうもろこしは黒もち、白もち、ハ列、おもちゃとうきびです。残念ながらおもちゃとうきびは何者かにすでに食べられました。
ムシロをかけて、石で押さえても何日もめくられて食べられてました。

     


 
     黒もち、白もち、ハ列は自然交配させて三色とうきびを作っています。
果菜類はやはり不耕起のほうが味が良く感じるので不耕起でやっています。

変わった物はマイクロトマト(赤、黄)ひもとうがらし、韓国なんばんなどです。
興味でお香などに使うホワイトセージも植えました。

その他にヤーコン、落花生、黒落花生、小豆、白小豆、黒小豆と植えてます。

 
     
 
     


 


   


 ここからは私の家の庭になりますが、まほゴーヤ、白ゴーヤ、ナスは白、緑、ビブラ、ピンクなどいろいろです。

 楽しみなのがバラフです。
バラフは定期的に塩水をあげることにより、葉の表面に塩のミネラルをため込んでプツプツになるそうで、私はエリクサー水に天日塩を溶かし、0-1で実験しながらあげています。
塩によって味が変わるそうなので、どんな味になるか楽しみです。

いろいろ紹介しましたが、まだまだ試験栽培なので収量がなくて失敗するのもたくさんあります。
それでも来年のために自家採種を続けながら、これからいつかまほろば農園に役立つ時があればと楽しみながらやっています。
 
 また多くの方が家庭菜園に興味をもっていただければと思い、今回のスタッフだよりは私の農園を紹介させていただきました。

ありがとうございました。


       
       
       

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