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まほろば自然農園
 
   

     
     
 3月末の春一番の突風で、第3ハウスがもう少しで壊れるところでした。本店の斉藤君に応援を頼んだりして、やっと持ち直したそうですが、ビニールが一部破れてしまいました。
毎年、今頃になると、突風が吹いて、第3ハウスが被害を受けてしまいます。場所的に一番風を受けやすい場所のようです。
風当たりもいいけれど、三つのハウスの中では一番日当たりがよくて、青菜もトマトも元気よく育ちます。


 こんな事を書いている間に今晩(4/2日)また台風まがいの大風が吹くそうです。
まだまだ、4月、5月くらいまでは、突風が吹くことがあるので要注意です。


   

 
   

 4月の感謝デーには間に合いませんが、半ば頃から、待ちに待ったハウスの青菜類の収獲が始まります。さて、今年の出来栄えはいかかでしょうか?

 私は収獲が始まる頃から手伝いに行く予定です。
ちょうど露地の雪も融けて、忙しくなるからです。


 
   
 

   

 今年は、私は苗作りには一切口出ししなかったのですが、福田君が頑張ってくれて、しっかりした苗が育っています。
今までの経験の集大成のような苗です。

   

 肥料は天然のミネラルしか上げてないのに、がっちりとしたよい苗です。
どんなトマトが出来るか楽しみです。


 

 

 
     例年、まほろば農園のピーマン苗は小ぶりです。
0−1テスト通りにやっていると、小さくなってしまうのです。どんな小さな苗でも、露地に植えるとグングン育ち、病気もしないで、取りきれないほど実も付いてくれるので、これでいいのかも知れないのですが…。
 
 トマトと違って、ピーマンはもう少し水分が要る作物なのですが、0−1テストすると要らないとでるのです。


 
   

 
     ハウスは山に囲まれて、日の出も、日の入りも早いので、日照時間が短かく、ハウスの気温も上がりにくい所があります。

 
   

 寒いのに水分を上げると根腐れするので、0−1テストすると要らないとでるのです。
肥料は、水分と共に吸収されるので、水分の供給が少ないと、大きくなれません。

 ピーマンは、自分に与えられた環境の中で、精一杯生きているのですね。

 でも、日当りの良い第3農場に定植して上げると、グングン伸びてくれます。
年々病気や乾燥に強くなっているのですが、もともと、ピーマンは病気に強く、放っておいても育つほど丈夫なのです。

 
   
 
     それでも、真夏の乾燥時、ナスや、きゅうりの水遣りが優先的になり、ナスやきゅうりでさえ十分に水遣りできないので、なかなかピーマンにまで水があげられないで水不足になると、お尻の方が≪尻腐れ病≫になります。


 
   
 
     それの対策として、通路の草は根っこから取らないようにして、ピーマンが日当りが悪くならない程度の高さに伸ばしては刈り、伸ばしては刈りして、緑の生草で、土が乾燥しないようにしています。

 その上に、さらにワラや刈り草をかけてあげれば完璧なのですが、水田がないのでワラはないし、農薬のかかったワラは使いたくないし、有機のお米農家さんは、自家消費するのでもらえないし、刈り草を刈ってかけてあげるのはきゅうりやナスが優先で、なかなかピーマンまで手が回らないのです。

 前年の豆ガラなどは、ハウスの通路にかけてあげるのでなくなってしまいます(それでも足りないので、周囲から集めてきます。


 
   
 
     なかなか刈り草が足りないので、ヌカを少し分厚く敷き詰めてから刈り草をかけてあげたり、ヌカ効果も考えながら色々工夫しています。

 そういうわけで、最近では真夏でも、ほとんど尻腐れ果はありません(草や堆肥、ミネラルのすき込み効果も大きいと思いますが)




 
   
 
     ナスはまだ小さくてかわいいのですが、本当に健康そうな良い苗です。
 ナスは暑くて、よく肥えた土が大好きで、しかも水分の要求の大きい作物です。
ナスは水で作ると言われるほど水分が大好きです。それを、北海道の露地で、しかも、乾燥しやすく風の強い粘土質の山すそで、ナスを上手に育てるのは難しいのですが、毎年挑戦しています。
 
 でも、気温が高くて、水はけが良くてこその水分で、気温が低い時や、水はけが悪いのに水をあげ過ぎると、病気になってしまいます。
 
 毎年、堆肥や雑草を漉き込んだり、天然のミネラル肥料を上げたりして、だんだん土が良くなるにつれて、年々品質も向上して来ていますが、まだまだこれからです。

 
   




   
 
   

 そして、5月初め頃から、露地の菜花の収獲です。
厳寒の長い冬を雪の下で耐え抜いてきた菜花や、ニラ、みつ葉などは、山菜や野草に似た風味と味わいがあり、私たちの命も、生き生きと蘇らせてくれます。

 まだまだ、身を切るような寒さの時もあれば、太陽があれば、タンポポも咲き、土の匂いがムンムンするような、そんな所でグングン伸びてくる菜花は、"生命"というものをダイレクトに感じさせてくれる力を持っています。

 そんなことを考えていられるのは家の中だけで、今日はまた、窓の外は春2番の雪と強風で、本格的な春はまだまだ夢の中です。

 
   
 
     でも少し暖かいと、家々から雪割りの音が聞こえてくるようになりました。

 私は、30年ほど前に、暖かい関西から始めて北海道に来たのですが、近所の方々が、今頃になると家の周りの雪割りをするのが不思議で仕方ありませんでした。

 雪割りをしたからと言って、特別雪が早く融けるわけではなく、2、3日早くなるだけなのに、どうしてあんな硬い氷になった雪を、ツルハシを使ったり、スコップを使ったりしてまで割るのだろうと思っていました。
待っていれば自然に融けるのに……。


 
   
 
     でも、何年か北海道に住んでいるとだんだんに分かってきました。春を待つどさんこの心が……そして今にも融けださんとする雪を少しでも早く融かしたい気持ちが…。

 そして雪割りした下から、待ったいたかのようにあっという間に花を咲かせる、クロッカスや、福寿草、ヒヤシンス、桜草、水仙、チューリップ、モクレン、レンギョウ、桜、梅、何処の家の庭も花盛りです。

 
 
     北海道では、春の、花という花が順番に咲かないで、爆発するかのように一気に同時に咲くのです。

 それがどんなに幸せな気持ちか……私もとうとう北海道の人になりました。
 明日から雪割をしようと思っています。

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