1月の下旬から、ハウス回りの雪を取り、ハウスの中の雪を外に出して、2月1日からハウスのビニール張りを始めました。 2月の初めにビニールを張らないと、ハウスの中の土がなかなか乾かないので、3月の1日頃までに温室を作って、果菜類(トマト、ピーマンなど)の苗作りを始められないのです。また、例年、春一番出荷の青菜類も植えられません。 ところが今年の大雪は、山裾の農園では特に深刻で、例年のように順調には行かず、せっかく取り避けた雪も、次の日にはまた積もっていて、ビニールが張れず、何度もやり直しです。
ビニールを張った後も、常にハウス周りの雪を除雪しておかないと、ハウスの屋根から落ちてきた雪が下まで落ちてくれないので、ハウスが圧雪でつぶれてしまう危険性があります。 また、雪が降っている時は、昼夜を問わず、中でストーブを焚いておかないと、雪が滑り落ちてくれないので、これもまた、ハウスがつぶれる危険性があります。 現に、ご近所のまほろばより丈夫なハウスが2棟もつぶれてしまいました。
日中除雪作業に追われていることが多く、作業倉庫の片付けや、機械の整備、道具類の手入れと修理、改良、廃棄、たね類の整理と計量、リストづくり、買い物、ミーティング・・・・・等等 が遅々として進まず、少し焦っているところです。 すべては最初のスタートが大切です。 どのようにしてこの難局を乗り切るか、厳しい舵取りを迫られている所です。 こういう時は、細部にこだわらず、優先順位をシッカリと決め、切り捨てるところは切り捨てる勇断が求められています。
有難い事に、去年からのボランティアさんが、時々応援に来て、厳しい除雪の仕事を手伝ってくれています。気候の良い季節ならいざ知らず、一年で一番寒い季節に、本当に頭が下がります。私は冬はデスクワークが多く、農作業はやっていないので、すこし、申し訳ない気持ちです。 もっともっと安全で美味しいお野菜を一杯作らなくてはと、改めて思います。 本当に有難うございます。
"冬来たりなば 春遠からじ" "はーるよ来い、はーやく来い"
今年は、特に待ち遠しい春です。
2013年3月号
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