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まほろば自然農園
 
     

   

 

   

 畑の雪も融け、露地では例年より半月遅れの農作業が始まりました。
土地の人の話では、手稲山の雪が解けてから、果菜類の定植を行った方が良いとのことですが(遅霜の心配がなくなるので)、今年は、何時まで経っても消えず、今でもまだ天辺に雪が残っています。

 でも、山頂の残雪が消えるのを待っていたら、定植後の果菜類の成長も心配なので、今、どんどん植えて行っています。



 

   

 

   
 例年、定植してから、5月の半ば〜7月半ば頃までの、適度な温度で、雨が降ったり止んだりの初夏の季候が、露地の作物を順調に育ててくれるのですが、今年は理想的になってくれません。

農園の雪が融けたと思ったら、今度は記録的な長雨で、長雨がやっと終わったと思ったら、今度は、この時期にないほどの晴天続きで、土ぼこりが立つほどになりました。

定植したり、種まきしたものが、順調に発芽したり、活着したりする為には、もう少し雨が欲しいのですが、仕方がないので、毎日、水やりに追われています。





   

 

   

 何で今年はこんなに極端から極端なのでしょう?

収穫後の朝のミーティングで、今年のお天道様は、面倒くさいのが嫌いなのかも知れないと話したりしています。
それが人類の自然破壊のせいだなどと、安易には考えたくはないのだけれど・・・お天道様の不精のせいにしてしまうのも、気が引けるし・・・


 

 

   

 

   
 レタスやサニーレタスの苗も、小さくて柔らかいので、雨ばかり降り続いた後の、いきなりの強い陽射しには耐えられないので、定植後、寒冷紗をかけてあげたり、2〜3日して活着を見届けて、また取って上げたりと、余分の仕事が増えています。

 今年は、多めにレタス系の苗を作ったので、定植に追われて大変だったのですが(まだまだ残っています)、タイミング良くボランティアさんの援助があって、大変助かっています。

本当にボランティアさんなくしては出来ませんでした。
改めて、来て下さった方たちに御礼申し上げたいと思います。


 まだ苗は植え終わらないと言うのに、最初に植えたレタスや、マザーレッド(半結球サニーレタス)、マノア(半結球サラダ菜)にもう、草がびっしりと生えてきて、今年もまた草に追われそうです。

でも、暑い時の生で食べられる、サラダや酢の物の美味しいこと、たっぷり食べて戴きたいと、頑張っています。
順調に行けばきっと食べ切れないほど、売り切れないほどたくさん出来そうです。


 
   

 

   



 今年は、半結球のサラダ菜やサニーレタスも導入してみました。少し結球して白い部分が多いほど甘味があって全面開帳性の物より美味しいのではないかと思い、作ってみました。
 さて、どんなものが出来るでしょうか?

 レタスは結球しているので、軟白部分が甘味があり美味しいのですが、収穫適期が短い上、収穫時期に雨が降ると、どうしても中が痛みやすく、需要と供給の関係がうまく合わないと、品質が劣化して、商品価値が無くなってしまいます。

 その点、開帳性(枝が横に張り出して成長すること)のリーフレタス(サラダ菜や、サニーレタス)は、作り易いのですが、レタスに比べて売れ行きが悪いのです。レタスのような優しい甘味がないからだと思います。
私自身は、サニーレタスの香りと、ほろ苦さが大好きなのですが・・・・・そこで、半結球のものはどんなものかと、試してみたくなったわけです。
 皆さん、是非、ご感想をお聞かせ下さいね!!





 


   

 

     無知と言うのは救い難いもので、やってしまいました。私の失敗です。
トマトの作り方が少し上手になって、何年か前にとても美味しいハウストマトを作ることができました。

 ところが、ここ何年か、これといったトマトの味を出せないでいました。肥料や、水加減をどんなに工夫してみても、まあまあの味でした。
それもそのはず、ちゃんと原因があったのです。



 

   

 

   

 トマトは、光飽和点(※)が7万ルクスと強い陽射しが必要な作物で、それが味を良くする要素でもあるのですが、山々に囲まれたまほろば農園のトマトハウスは、立地条件が悪く、日照時間が短いのです。

 ハウスのビニールは、2〜3年に一回取り替えてきたのですが、ある時、ハウスビニールのカタログが送られてきて、『ノン霧』と言うビニールが紹介されていました。水蒸気で曇らないビニールだと言うのです。日照時間が短い上に、蒸気で曇っては、紫外線の透過率が下がると思い、少し、従来品より高めですが、美味しいトマトを作りたいばかりに、即決、『ノン霧』ビニールに変えました。



 

   

 

   

 ところが今年になって、農園のスタッフが、「ビニールの端に、『ノン霧』は、紫外線の透過率が低いので、トマトやナスなど果菜類のハウスには不向きと書いてある」と言うのです。

「ええーっ!!」と言うことで、振り返って考えてみれば、『ノン霧』に変えてから、トマトの味が今一つだったのです。
 
何という無知な!! 皆さん申し訳ありません。



 

   

 

 

   

 

 幸か不幸か、たまたま第3ハウスが暴風雨で倒壊寸前になって、支柱を3分の1位取り替えなければならなくなり、その時ビニールも外したので、思い切って『ノン霧』から、通常のビニールに変えました。

 外した『ノン霧』ビニールは、キュウリなどを作っている第2ハウスの側面に使うことにしました。
キュウリは、それほど紫外線が強くなくても大丈夫だからです。
第3ハウスにはトマトの桃太郎ファイトが植えてあります。桃太郎と言っても、もう、長い間自家採種しているので、固定種になっていて、オリジナル「まほトマト」です。
今年こそ、オリジナルに相応しいまほトマトを作るぞ〜〜!

 

   

 

   

 もう一つの小さいハウス、第1ハウスも『ノン霧』なのですが、それは勿体無いので、出来るだけ上まで開けて使うことにしました。

側面と、肩から上の窓も全部開けて、前後のドアも外して、半露地状態です。多少の雨の時はそのままで、大雨の時は上の窓を閉めることにしました。

第1ハウスには、ミニトマト(チャップリンの自家採種)が植えてあります。これも、オリジナルまほミニです。



 

   


 

   

 トマトの苗は、やっと本葉が出かかった所で、ほとんど、ネズミに食べられてしまいました。
それで数量が大幅に足りなくなり、種も無くなってしまったので困ってしまいました。

ところが、去年トマトと、ミニトマトを植えていた第1と第3ハウスに植えたほうれん草や、小松菜の間に自然落下したトマトから自生した苗が一杯見つかりました。
早速それをポット上げして育てて植えています。
ネズミに食べられなかった90本ほどの苗以外は、すべて自生苗になりました。

ハウスの常温で育ってきた苗なので、温室で育った苗より成長が遅れていますが、仕方がありません。
今やっと花の付いたものから移植しているところです。

 

   


 

   

 今年は頑張って美味しい『バテシラズ』も作ることにしました。ハウスに早採り用の『味一角』を作りましたが、露地には、『味一角』を少しと、直播で、『バテシラズ』を3棟作ることにしました。



『バテシラズ』はこれから種まきする品種なので、出荷は遅くなりますが、楽しみにしていて下さいね。
『バテシラズ』は、美味しいのですが、着花率が悪く、形も短いし、収量が極端に上がらないし、露地向きなので、北海道では、収穫期間が短くなります。

 また、収穫時期が台風の時期に当たるので、被害も大きく、かなりなリスク野菜なのです。
でも、やはり、あの味をお客様にお届けしたくて、頑張って作ることにしました。
 
 味一角も、自家採種を重ねる毎に美味しくなって来ているように思います。


 

   



 

   

 取引先の有機農家の方(新篠津、つちから農場・佐藤さん)が、余った有機の玉ネギ苗をくれました。

それで、植える予定はなかったのですが、急遽、場所作りをして、2500本位植えました。
上手に出来たら、来年はもっと作ってみようかなと考えています。
さて、どんな玉ネギができるでしょうか?






 

   


 

   

 
 例年では、ハウス野菜がなくなる頃には、露地で菜花が採れるようになり、菜花が終わる頃には、露地に春一番に播いた青菜類が採れるようになり、途切れることなく順番に収穫が続いていきます。

 ところが、今年は雪融けが遅く、その後の長雨も響いて(耕せなかったので)、露地の種まきが2週間ほど遅れてしまい、出荷の空白期間が出来てしまいました。
 
今では、菜花も終わり、収穫出来ているのは、ハウスの春菊と陸のり、露地のニラのみです。
感謝デーに農園野菜が少なくて申し訳ありません。


 

   


 

   

  第1農場の一角に、去年種とりしようと思って残したサラダ菜がありました。
忙しくて種の採取を忘れてしまい、そのままになっていました。
でも、自然に種が落ちて、私たちが苗作りするより立派な苗を育ててくれました。
本当に気持ちよさそうに、すくすくと育ってくれています。偶然見つけて、早速、明日(6月6日)、定植する予定です。

 

   


 

   

 トマト苗と言い、サラダ菜苗と言い、自然のほうが苗作りは上手で、とてもかないません。
人がどんなに自然に作ろうとしても、自然以上に自然には作れません。

温度や湿度や、日照時間との関係を敏感に感知し、絶妙なタイミングで発芽し、太陽と月の24時間リズムを正確に刻印した、自然の中の自然児です。

 お天道様と自然に感謝して、大切に植えようと思います。それでは、このサラダ菜もお楽しみに!!


 

2013年6月号

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