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まほろば自然農園
 
     

   

 

   

 レタスや半結球レタス、サニーレタス等が、一気に収穫期に入って来ました。

 今回の感謝デーには、どんなに多くのお客様が来られても大丈夫なように大量に植えました。雪融けが遅かったので、一期と二期目の苗の定植の間隔が短くなってしまいました。その上、どちらも幼苗期に雨が降らなかったので、その後、気温が上がった所に雨が降ると、一期と二期が同時に成長してしまいました。


 レタス系は、大変作り易い作物で、成長期には、虫に食べられることも、病気になることもなく、肥料も少なく(ミネラル少々)余り土質も選ばず、雨にも日照りにも強く、キャベツより成長も早く、収穫も楽で言うことなしです。



 

   
   
 ところが、気温の高い収穫期に雨が降ると、軟腐病が大発生してしまいます。
特にレタスは、巻きが硬くなってくると、風通しが悪くなり、下葉が地面と接する所や、玉の中の方から傷みが入り、あっという間に全体に広がってしまいます。
ところが、今回は収穫の最盛期(感謝デー)を前にして、明日(7/3日)から毎日雨の天気予報です。さて、どうなることやら……

皆さん、病気が出ない内にしっかり食べて下さいね!!

慣行農家の方が、軟腐病の予防に殺菌剤をたくさん使われるのも、作ってみて初めて分かることです。

   

軟腐病【なんぷびょう】
植物病の一種。おもに細菌の寄生により茎,葉,花,果実などが腐敗・軟化して悪臭を発する。トマト,ダイコン,ハクサイ,キクなど多くの植物に発生。また,サツマイモの軟腐病は接合菌類の寄生により貯蔵中に発生する

 


   

 

   

 

 ハウスキュウリの収穫が少しずつ増えて来た所に、露地のキュウリが穫れ始めたので、これから多く出荷出来るようになると思います。露地とハウスの区別は、お客様に分かるように表示していますので、どちらが美味しいか食べ比べてくださいね。

品種は『味一角』ですが、自家採種を何年も更新しているので、とても味良くなって来ました。
露地直播きの『バテシラズ』と、どっちが美味しいか楽しみです。『バテシラズ』が穫れるのは、7月の終わり頃になると思います。

 



 

 

   

 

   
 ズッキーニも自家採種が長いので、丈夫で品質の良いものが取れるようになって来ました。これからどんどん出荷していく予定です。

ズッキーニは、作り始めの頃は知名度が低く、余り売れなかったのですが、最近はよく売れるようになりました。

陸のりや雲南百薬、ヘチマ、ツルムラサキ、ヤマイモ等に似た、ヌルッとしたような、トロッとしたような、あの独特の食感が愛されているのだと思います。
大きくなり過ぎると、ヌルトロ感は減ってきます。
自家採種を続けるにつれて、食べた感じですが、年々、ヌルトロ物質が増えているような気がします。

このヌルトロ物質は、抗老化、抗酸化物質なので、健康や肌に良いと思います。食べられたことのない方は、是非、今年は挑戦してみて下さい。
炒めたり、輪切りにして油焼きしたり、薄くスライスして生のままサラダも美味しくいただけます。




 
   

 

   



 トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、シシトウなどの出荷は7月の半ば以後になると思います。

最初の苗をネズミに食べられたりして、播き直したりしたので、定植が遅れたものも多くあり、当然、収穫も遅れ気味ですが、それぞれにスクスクと育っておりますので、このまま行けば良品出荷が出来ると思います。





 


   

 

   

 

  キヌサヤエンドウがたくさん穫れるのは嬉しいのですが、細かいので収穫が大変です。
ちょうどいい大きさのエンドウを穫り忘れると、次の日にはもう実が膨らんできます。
少し膨らんだエンドウは、おおむね正品で売れますが、2日穫り忘れると、除外されて規格外品や従業員用になります。

それは良いのですが、収穫が遅れると、エンドウの木が早く老化してしまうので、毎日採り忘れないことが大切です。植物は子孫(種)を残す為に一番エネルギーを使うからです。誰がとっても必ず取り忘れがあり、出来るだけ木を老化させないで長期間収穫したいので、キヌサヤエンドウの収穫は、熟練工の私(?)の仕事です。と、私は主観的にはそう思っているのですが、実際には、細かくて時間がかかって面倒な仕事なので、私の年寄り仕事なのです。

まほろば農園のキヌサヤエンドウは、とても香りが良くて、どんなお料理にしても美味しいので、しばらくの間お楽しみ下さい。



 

   

 

   

 「キヌサヤエンドウがたくさん穫れるようになりました」と、朝早く(7/3日)ここまで書いて、農園に出かけました。
まだ頭の中は原稿で一杯らしく、キヌサヤエンドウの事を考えていました。

「あんな風に書くと、今度からお客様が、ちょっと膨らんだエンドウを見ると、私が取り残したんだなあ、と思われるかもしれない」そして一人笑い!!

 その途端です。
キヌサヤエンドウの支柱が、右に左に大きく揺れたかと思うと、私の頭の上に、波のようにダイナミックに倒れてきたのです。よく見ると、老朽化した竹が根元で折れて、キヌサヤエンドウの根っ子も抜けた所があります。
すぐにSOSして、要所要所に鉄管を入れて補強してもらいました。


 

   

 

   

 自然素材にこだわって、竹支柱にして来ましたが、欠点は、耐久性がなく、2〜3年くらいしか使えないことです。
自然にこだわるのもつらいものです。

風が下から来たかと思うと、すぐ上から戻してきたので、つむじ状に吹いていたのではないかと思います。

カボチャの所に居たスタッフは、カボチャが根元からグルグル回って折れたというのですから、普通の風ではないようです。




 

   

 

 

   

 

 今まで間引き菜で販売して来ましたが、大きくなったのから正品で販売していきたいと思います。

とても良質で、柔らかくて肌のきれいな甘いカブが出来ました。


 

   

 

   

 

 露地の小松菜、チンゲンサイ、春菊、陸のり、法連草、ニラ、白菜間引き菜なども出荷中です。

 

   


 

   

 お隣の畑の我満さんのミョウガ、ニンニクの芽も出荷中です。
今年は、まほろばのクロモチとうきびや、カボチャも作ってくれることになりました。
種はまほろばから供給し、すべて無農薬・無化学肥料です。




 

   


 

   

 2年間、まほろばで研修した佐々木さんも、まほろば農園の第3農場で、佐々木オリジナルを作っています。

ジャガイモや自然薯、激辛ナンバン、大豆など、自然薯以外は、まほろばの種と肥料で作ってくれています。
研究熱心なので、今年はどんなものが作られるか楽しみにしています。 

 去年も出荷してくれたのですが、まほろばの野菜として出荷しました。
今年からは佐々木ブランドで出してあげたいと思っています。




 

   


 

   

 以前に、我が家の自宅のプラムとリンゴを、大きくなりすぎたので山の畑に移し、果物は『奇跡のりんご』の木村秋則さんのように無肥料、無農薬、不耕起で出来るのかどうか経過観察していることを書きました。

0−1テストしてずっと様子を見て来ましたが、3年目までは何も要りませんでした。
リンゴの木は小さいのですが、プラムは2年目に花が咲き、実が少し留まりましたが、熟す頃にはほとんど落ちて、後は鳥に食べられました。

 3年目の去年は、一杯花が咲いて、実も一杯付きましたが、肥料は要りませんでした。ヌカを少し上げたほうが良いと出ましたが、忙しくてあげるのを忘れてしまいました。

去年も、完熟しないうちに実の下の方から黒く腐ってきて、落ちるのも落ちないのもあったのですが、食べてみてもあんまり美味しくありませんでした。

プラムには今年も花が一杯付いたので、実験してみると、6月17日に肥料が要ると言うのです。
多い順番に
@カリウム、Aブラドミン(ぼかし肥料)、Bカルシウム、
C燐酸
の4種類をほんの少しづつあげました。
ブラドミンが必要と出たので、ちょっと意外でした。
木村さんは無肥料で育つと言うのに……です。

1メートルほどに伸びた下草は、これも実験して、50センチの高さで刈ってあげました。
さて、今年はどんなプラムができるでしょうか?
とても楽しみです。




 

   


 

   

 
 先週の27、28、29,30日の3泊4日で東京に出張があり、飛行機の中で『すごい畑のすごい土』という本を読みました。
これは、『奇跡のリンゴ』で有名になった木村秋則さんの自然栽培のリンゴについて、植物生態学が専門の弘前大の杉山修一先生が書かれた本です。

木村さんのリンゴとその生き様は、映画化もされ、さらに有名になりましたが、これまで、無農薬、無肥料の自然栽培のメカニズムが、必ずしも、科学的に解明されているわけではありませんでした。
それと言うのも、現代の分析的な分子生物学では説明のつかないことだらけだからです。

 そこに杉山先生は、生態系と言う生命現象のエネルギー循環全体の中に、自然栽培のリンゴを位置づけ、その生物の持つ多様性と、関連性(ネットワーク)のメカニズムを説明されています。

 そして、木村さんが無農薬、無科学肥料のリンゴ栽培に成功した秘訣は、「生物の力」にあり、「植物―土壌フィードバック」「生物間相互作用ネットワーク」「植物免疫」などの力が総合的に働いて、肥料や農薬の変わりを果たしているからだというのです。


 

   


 

   

 農地に棲む様々な虫、雑草、微生物は作物の敵にも見方にもなり、自然栽培は農地に発達した複雑な生物群集をうまく制御し、「生物の力」を農薬や肥料の代わりとして利用することが基礎となっている………

つまり、自然栽培は放任ではなく、コントロールだというのです。



 また、コントロールの要諦は、生物群集の鍵となる「キーストーン」を見極めることが大切で、「土壌」がそれだと言っています。


 

   


 

   

 また生物の本質である多様性が生まれる原因とその意味は、ダーウィンの自然選択に基づいた進化理論で説明されています。

偶然に生じた力に選択を通じて秩序を作って行く「生物の内在的、本質的力」を上手に生かし、コントロールする事、それが自然栽培だというのです。

 

   
     それでは、まほろばの0−1テスト栽培は何栽培なのでしょうか?色々考えてみました。
まほろば農園では、化学肥料や農薬は使いませんが、堆肥や有機質肥料を使うので、有機栽培なのでしょうか?

でも、化学肥料の代わりに、有機質肥料を使っているのではありません。あくまでも「生物の内在的、本質的力」を0−1テストで感知し、その力が最大限発揮できるような環境条件を整えてあげる為に、手助けできることを、生物や土壌に聴いているのです。肥料や無肥料にこだわっているわけではありません。

生物が要らないと言えばあげないし、必要と言えば化学肥料でも上げるかも知れません。
結果として、野菜が、農薬も化学肥料も要らないというので上げていないだけなのです。
自然に育てられた野菜は、正しい判断力を持っているからです。


   
     「生物の内在的な力」を信頼し、そこに立脚するという本質的な観点は全く自然栽培と同じですが、方法論が違うので、着地点が異なってくるのだと思います。

0−1テスト農法は、何農法でもなく、0−1テスト農法は、0−1テスト農法としか言い様がないのかも知れません。





2013年7月号

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