夏になると、いつも思うのですが、一般のスーパーなどに比べて、自然食品店では、トマト、ナス、ピーマン、キュウリなどの果菜類の売れ行きが今一つと言う感じがします。
それと言うのも、民間療法では、ナス科の果菜類は体を冷やすので、多く食べてはいけないことになっているからです。
確かにこれらの野菜には、カロリーがほとんどないし、アルカリ性で抗酸化物質や、酵素、ビタミン、ミネラルも多く、食べ過ぎれば、冷えるかも知れません。でも、カロリーのあるタンパク質や脂肪、炭水化物を摂らないで、果菜類ばかり摂るわけではありません。
カロリーのない野菜には、カロリーのある3大栄養素(タンパク質や脂肪、炭水化物)を消化吸収する為に必要な栄養素が一杯あるのです。
3大栄養素ばかり摂っても、消化できず、代謝障害を起こして、これもまた、体が冷えてしまいます。両方をバランスよく摂ることによって、お互いに働き合ってエネルギーを生み出すことが出来るのです。
生命の問題は、一つ一つの栄養素を切り離して考えない方が良いのです。