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まほろば自然農園
 
     

   

 

   

 雨のない7月から一転して、8月になって、本州の梅雨のような雨が、毎日のように降り続き、最後は間歇的な大雨と大風で、幕を閉じました。天気予報では、明日から(9/2日)しばらく雨マークはありません。(ところが、予報に反して、その後も毎日雨続きです)

  これ以上雨が続くと、雨の大好きな野菜まで、根っこが傷んで病気になってしまいそうです。

 露地野菜ばかりでなく、ハウスのトマト、ミニトマトまで側面と、肩上の窓から雨水が入り、味が水っぽくなってしまいました。

 トマトの味が悪くならないように窓を閉めた夜に、大風と大雨で、第3ハウスの天井ビニールが、風をはらんで破れ、全部張替えになってしまいました。
 
 なかなか難しいものです。



 

   
   
 雨のお蔭で、露地の農作業がはかどらず、ほうれん草や小松菜など秋の葉物野菜の植え付けが遅れてしまいました。

晴れても土が湿気っているので、しばらくは耕せないので、さらに遅れます。 遅れると大きくならないうちに、雪の下になってしまいます。

少なくとも、ここ、1週間くらいの内にどうにかしたいのですが……。


   

 

   

 まほろば農園の3色インゲンは、まほろばでも販売している『種の森』さんのオーガニックの種を植えて、自家採種を続けているものですが(4〜5年になるでしょうか?)、黄、紫、緑の3色の種が混ざっているので、自家採種を続ければ続けるほど、交配種が次々と表れてきます。

 上記3種の他に、薄紫や、赤紫、黄と紫のブチブチ、黄と緑のブチブチ、はげたような薄赤紫緑黄(3色混ざっているのです)など、自然は自由に遊んでバリエーションを楽しんでいます。


 それも、完全に混ざり合って赤紫のような新色になったものから、神様が混じり合わせる途中で止めて、マーブルの状態のもの(ブチブチ)から、色々あって本当に自由気ままで創造的ですコト!

 薄紫や、赤紫は本当にきれいで、種とりする事にしました(従って今年は店頭には少ししか出荷できません)。
 でも、黄と紫のブチブチ、黄と緑のブチブチ、はげたような薄赤紫緑黄はなんとも不器量で、この遺伝子はボツです。従って、出荷しているものの中に時々混ざっています。

 自然の失敗作なのか、あるいは、美醜は主観的なものなので、美しいと思う人もいるかも知れない、などと考えながら毎日収穫しています。




 

 

   

 

   
 あえて3色を別々の場所に植えて、純血を保とうと努力しなくても、交雑することは、雑種強勢で生命力が強くなるし、まほろばオリジナルの色々インゲンも楽しいと思います。

 お客様にさえご理解戴ければ、ですが…。

 そうなると、3色インゲンは『看板に偽りあり』となってしまうので、来年からは,とりあえず、色々インゲンに改名したほうがいいかも知れません。

あるいは、ネーミングの上手な(?)主人に名づけ親になってもらうかな?
でも、ひょうげインゲン、なんて名づけられても…。

 お客様からも、良い名前があれば教えて下さいね。


 
   

 

   

 紫色は加熱すると、退色するので、来年からは、過熱しても退色しない黄色を大目に入れて行きたいと思います。

 3色同じ比率で植えると、紫の遺伝子が強いのか、どうしても紫が多くなってしまうので、来年は半分くらい黄色で植えてみたいと思っています。




 


   

 

   


 毎年、トウモロコシは、お隣の畑の我満さんが作ったのを仕入れさせて戴いていたのですが、面積が狭いので、今年は、まほろばの第6農場に、ピーターコンと、黒もちとうきびを大量に作ってもらいました。黒もちとうきびは、まほろば農園から種を供給して無農薬、無化学肥料の有機栽培です。

 ところがです。トウモロコシはキセニア現象と言って、花粉が何処までも飛んでいくので、一代で交配しやすいのです。その上、黒もちとうきびの遺伝子は強力で、時間差をつけて植えたのですが、やはり少し交配してしまいました。

 今、ピーターコンを出荷していますが、ところどころに薄紫の色が付いている実があります。食感も全体的に少しもちもちしています。
 
  私はそれのほうが美味しいと思うのですが、皆様は如何でしょうか?でも、送りには、よほど親しい方でないと使えないかもしれません。
 
 たくさんあるので、しっかりと食べて戴きたいのですが…。


 

   

 

   

  
 

 昨日(9/3日)取材して、今日の新聞にスグにカラーで載りました。カメラマンの村本さんは、素晴らしい写真を撮る方で、以前にも(5〜6年前)黒もちとうきびを取材して下さった事があります。

被写体が、生き生きと匂い立つような表現で、自然栽培の野菜を撮って下さるには、この方以上にはないように思います。本当に感謝、感謝です。

ところがです。昨夜の大雨で実が大きくなってきた枝がかなり倒れてしまい、これからは大幅に減収すると思います。
今日は新聞効果で予約だけでも足りないので、店頭にはほとんど並べることができませんでした。
申し訳ありませんでした。
来年にはもっとたくさん上手に作りますので…。




 

   

 

   

 キャベツは、青虫や夜盗虫の食害で、なかなか無農薬で作るのは難しい野菜です。

 春一番や、寒くなってからの秋キャベツ、冬キャベツは、比較的きれいに作れるのですが、気温が上がって来ると、害虫の楽園と化してしまいます。

今年は、春一番、2番のキャベツがきれいで、今までで一番美味しく出来たので、お客様からの人気も抜群で、どうしても欲しい方の予約も多く戴きました。

 ところが乾燥が続いた7月のキャベツは、散々で、青虫に食べられた外側の皮を何枚も剥いていると、小さなみっともないキャベツになってしまいました。
それでも、もったいないので出荷し続けましたが、お客様は全部買って下さり、本当にありがたい事でした。

 全部なくなった後にも、まほろば農園のキャベツが一個でもいいから欲しいと言われるお客様も居て、ちょっと感動でした。
本当に有難うございます。



 

   

 

 

   

 6月下旬に種まきして、7月半ば頃に定植したキャベツの収穫が始まりました。
 雨が降らず、一番乾燥して、気温の高いこの時期に、札幌で、しかも乾燥しやすい傾斜地で、キャベツを作るのは無謀な事なのですが、挑戦してみる事にしました。

 一番大変だったのが定植で、乾燥して耕すと土ぼこリが舞い上がるような畑に定植するのです。 植える1時間位前に苗にたっぷり潅水し、堀り上げた苗は発泡スチロール(コンテナではなく)に入れて、乾かないようにフタをして運びます。

 植えた分ずつ水やりし(何列かまとめるとしおれすぎて活着しづらくなるので)、スグに寒冷紗をかけて、日除けしながら移動して行きます。

 その後、活着するまでの数日間の水やりも、沢の水がスグ涸れるので、溜まるのを待って、キャベツが干からびる(しおれるではなく)寸前に、やっと順番に水やりできるという綱渡りで、どうにか命脈を保って来ました。



 

   

 

   

 

 やっと活着し、少し葉っぱが大きくなったかなと思う頃になると、青虫とモンシロチョウが群舞する畑になってしまいました。5000本位のキャベツの葉っぱがすべてレース状になり、一見全滅状態でした。

 スベリヒユが全面にびっしりとじゅうたんのように生え、真夏の乾燥と強い陽射しを和らげてくれているので、除草はしない事にしました。



 

   

 

 

   

 

 極限の乾燥状態から一転、毎日のように雨が降り、キャベツの大好きなお天気になりました。

そろそろ巻き始めるかなという頃なので、雨の前にぼかし肥料(ブラドミン)を条間に撒いて、テーラーで中耕しておきました。株間の除草はしませんでした。
 
 ほとんどがスベリヒユばかりなので、真夏の保湿と適度な遮光に役に立つし、8月も半ばを過ぎれば、朝夕涼しくなり、雨が多ければ、保湿と遮光がそれほど必要でなくなった時、自分から枯れて行ってくれるからです。

 雨が降って肥料が効けば、青虫に食べられていないきれいな葉っぱが、内側からどんどん巻いていってくれます。外側の葉っぱがどんなに虫に食べられていても、巻いている可食部分がきれいであればいいのです。

 

 

   

 

 

   

 そしてすべてがありえないタイミングで理想的に進行し、まずまずのきれいなキャベツが出来上がってきました。

 追肥と雨が降るのがもう一週間遅かったら、気温が下がるのがもう一週間遅かったら、あるいはキャベツの種まきと定植がもう一週間早かったら、または異常とも思えるほどの長雨がなかったら、恐らく出荷出来るようなキャベツは出来なかったと思います。

自然に感謝です。

 

   

 

 

   

 
 農薬の代わりに、防虫効果や抗菌効果のある植物を植えたり、豆科の植物を植えて肥料の代わりにしたり、自然栽培の技術も色々あるようです。

 私はそのようなコンパニオンプランツは使った事はありませんが、その季節、その作物にふさわしい天然のコンパニオンプランツもあるのではないかと思います。

 例えば、真夏のキャベツや、人参、白菜、など上手に環境条件を整えてあげると(肥料設計も含めて)、一面にスベリヒユが生えて、真夏の乾燥を防いでくれるし、キュウリ、ナス、ピーマンのような果菜類や、豆類(ささげ、いんげん、モロッコなど)などは、イネ科の単子葉の雑草が一面にびっしりと生えてきます。
わざわざ植えなくても、自然に勝手に生えて来てくれて、必要がなくなれば、自然に消えていってくれるのです。

 消えていった後には、これからはハコベがびっしりと生えてきます。
今度は防寒、防風の役目を果たしてくれるので、これも除草しない事にしています。
作物よりも背丈が高くならないからです。

 このような雑草もコンパニオンプランツと言っていいのではないかと密かに思っています。




 

   

 

 

   

 
 トマト、ミニトマト、キュウリ、ナス(真仙中長、サラダナス、ローザビアンカ)、ピーマン(自生、さきがけ)、シシトウ、甘唐辛子、激辛とうがらし、ズッキーニ、ゴーヤ、豆類(3色インゲン、白ささげ、モロッコ、大平ささげ)、カボチャ(ほっとけ栗たん、白栗南瓜)、キャベツ、大根菜、ハクサイ菜、エンツァイ、大葉、バジル、ジャガイモ(きたあかり、男爵)、玉ねぎ、とうもろこし(ピーターコン、黒もち)、枝豆(味太郎)。

 これからは、トウモロコシ(黒もち、ピーターコン)やキャベツ、南瓜が大量に出荷される予定です。
南瓜は、まほろば自然農園と我満さんから同時に出荷されます。   


 玉ネギは久しぶりに作りました。
シッカリ実の締まったしゃきしゃきとした食感です。

カボチャは、今までで一番おいしいと思います。

キャベツは、春キャベツほど美味しくないと思いますが、朝夕寒くなるにつれてどんどん美味しくなると思います。

 
 それでは、しばらくの間、秋の味覚をお楽しみ下さい。




 


2013年9月号

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