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まほろば自然農園
 
     

   

 

   

 急激な秋の訪れに、人も野菜も少し戸惑っています。
朝夕の寒い事、最低気温が6度の時は、余りの寒さに農園スタッフが、朝露を初霜と間違えてしまったほどです。果菜類や豆類は最盛期を終えようとしています。

収量は激減してしまいましたが、一方、どんな野菜も甘く美味しくなって来ました。寒さででんぷんが糖化する為と言われています。どうして寒いとでんぷんが糖化するのでしょうか?

多分、寒さに適応する為に、でんぷんよりも糖のほうが即刻エネルギーに変り易いので、少しずつ貯蔵用のでんぷんを酵素で分解して、懸命に環境に適応しようとしているけなげな姿ではないかと、私が勝手に推察しているのですが・・・・・

正確を期す為に、知り合いの大学の生物学の先生にお伺いすると、それもあるかも知れないけれど、細胞の浸透圧を上げて凍りにくくする為と教えて戴きました。}

でんぷんの状態だと粒子が大きく(高分子)、細胞内の浸透圧が低いので、糖という粒子の小さい状態(低分子)にして浸透圧を上げ、化学活性を高めて寒さに対する抵抗力をつけているのだそうです。

白樺や楓(メープル)の樹液が、冬になると甘くなるのも同じ理由からだそうです。
でも、食べ物は理屈でなく、美味しいが一番!!


 

   
   
 今年は2種類のピーマンを作りました。<自生ピーマン>は、自然農法の種を買って、それから長い間自家採種を続けています。

最初は自生したピーマンの種だったのかも知れないのですが、今はずっと自家採種しているので、正確に言うと、ルーツが自生と言う事です。
 
最初に種を買った時についていた名前なので、そのままずっと使っています。
毎年自生なのかとお客様が勘違いされるのではないかと、時々思うので、説明が必要と思いました。



   

 

   

 最初、<自生ピーマン>は乾燥に弱く、大きくならない内に硬くなってしまい、寒くなるとヒビ割れが入り易く、まほろば農園では作りにくい品種でした。

 味は、水分が少なく、苦味も甘味も風味も強く濃い味で、お料理の味を引き立ててくれます。ピーマン大好きの人にはたまらない味で、寒くなると、さらに美味しくなって来ました。

 そういうわけで、捨てがたいものがあり、作りにくいにも関らず、乾燥に強いピーマンを選んで、毎年種取りを続け、今年はかなり上手に作れたと思います。

 まともに草も生えないような酸性土壌に、毎年、雑草や堆肥を漉き込み、天然のミネラルを大量に投入し、土作りを心がけてきたせいもあると思います。

  年月を経て、まほろば農園に適応した品種が育って来ましたので、オリジナルネームを付けて上げてもいいかも知れません。



 


 

 

   

 

   
 もう一種類は<さきがけ>で、固定種専門のお店で、在来種の種を買い、自家採種を続けています。

 在来種は品種改良されていないので、葉っぱが広くて多く、葉っぱに隠れてピーマンが見えにくく、最初は着果率も低く、大変収穫しにくいピーマンでした。
 今でも葉っぱが大きく、多いので、収穫しづらいのですが、着果率は向上し、実が鈴なりに付くようになりました。

 ピーマン嫌いのお子様には、肉厚で、甘くて苦味が少ない<さきがけ>の方が食べ易いと思います。
 加熱すると、<自生>と<さきがけ>の違いは分かりにくいのですが、生でかじると歴然と違いが分かります。





 
   

 

   

 紫色は加熱すると、退色するので、来年からは、過熱しても退色しない黄色を大目に入れて行きたいと思います。

 3色同じ比率で植えると、紫の遺伝子が強いのか、どうしても紫が多くなってしまうので、来年は半分くらい黄色で植えてみたいと思っています。




 


   

 

   


 ほっとけ栗たんは、感謝デー頃にはもう売り切れて、白栗かぼちゃを出荷する予定です。

白栗かぼちゃは、私はまだ食べていないのですが、ほっとけ栗たんより美味しいと思います(よく売れるので)。
鹿に食べられたので、余りたくさんありません。
<ほっとけ栗たん>を買われた方は出来るだけ早くお召し上がり下さい。時間が経つと、ポコポコ感がなくなってしまいます。

それと、ご近所の家庭菜園の方が作られていたオレンジのカボチャが1部交配して、3個ほどオレンジのカボチャが出来てしまいました(相当離れていたのですが・・・)

カタログで調べてみると、打木甘栗(読み方は分からないけれど)と言う名前らしいです。
これも出荷予定です。


 

   

 

   

  
 

 大豆は、枝豆用に9月の感謝デーの時から出荷しようと思って、前日下見をしました。丁度良い出来上がりで、どんな味か楽しみでした。
ところがです。さあ、収穫しようと次の日行ってみると、豆も葉っぱも鹿に食べられて茎だけ残っていました。 

シカも私と同じように食べ頃を見計らっていたのですね。一歩先んじられてしまいました。
カボチャも相当食べられて、今年は被害甚大です。

ハクサイや大根は食べないのですが、幼苗期にシカの移動の通路になって踏みにじられたり、 春先には、絹サヤの新芽を食べられたりしました。
それでも、大きな被害はなく、何の対策も立てなかったので、秋になって好物のカボチャや大豆が食べられたのだと思います。
 
来年は電木柵をしてみようかなと考えています。
大豆は集めればどうにか種くらいは残っているようです。

 

   

 

   

 去年と同じく、両隣の畑にクマが出て、トウモロコシが食べられましたが、電木柵で囲っている所は食べられませんでした。まほろばの第1農場にもクマの足跡があって、沢側に自生しているコクワの下につながっていました。

 福田君が「そろそろ食べられるかな」と思って収穫する寸前でやられたとの事。
年々動物の食害が拡がっています。

 もともと鹿やクマに罪はなく、動物愛護の人たちの主張も重々分かるのですが、毎朝5時半ごろから、クマの出る時間帯に、一人で第4農場に収穫に行くわが身になれば、複雑極まりない心境ではあります。



 

   

 

 

   

 
 今はカブの端境期で、品物が少なく余りにも仕入れ値が高くて仕入れられないでいたのですが、この時期にまほろば農園で甘くて美味しいカブが出来ました。

今、出荷出来るようにする為には、発芽と生育の難しい夏の暑い時期に種まきしなければいけないのですが、それが意外とスクスクと育ち、立派なカブが出来ました。
 
店長が、大きいのでちょっと高値に設定してくれたのですが、よく売れています。
しばらく出荷出来ると思います。



 

   

 

   

 

 第6農場の上の方に植えられたプラムとりんごの木は、移植して4年目のことしの春に、0−1テストすると肥料が必要となりました。

ぼかし肥料(ブラドミン)と貝化石カルシウムと草木灰をほんの少し上げました。
 
去年はいっぱい実が付いたのですが、最後の方に尻腐れ病になって落ちてしまいました。味も美味しくありませんでした。
今年は肥料も上げたし、さぞかし美味しい実が一杯付くのでは、と期待していたのですが、ほとんど実が付きませんでした。
果物は豊作と不作が交互に繰り返すと聞いた事があるのですが、そのせいでしょうか。
だとすれば、来年は希望が持てるのでは・・・?
農業とは、ほんとに時間の流れがゆっくりです事!!

 


2013年10月号

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