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美味しいエコフェスタ2006“五感で感じる地産地消”に参加  

 去る9月30日、宮の沢の西友広場で開催されたエコフェスタ(札幌市主催)に市から参加を要請され、まほろば農園野菜を出品させていただきました。

昨年のこぼれ種から立派に成育した小松菜たち。
   

 これがきっかけで初めて知ったのですが、西区は環境モデル地区に指定されているそうなのです。自然食品店を経営しながら、知らなかったと言うのはお恥ずかしいのですが、でも、西区の皆さんご存知でした?

   
おかげさまで盛況のうちに終了しました。

 従って、エコフェスタは、他の地区でもやっているわけではなく、西区だけの限定版との事。  野菜販売部門は、まほろば農園のある小別沢のエコ農家の方たちと、まほろばが参加し、ほぼ完売でした。一般の方たちの安全に対する意識も高くなって来ているようです。

 若くて計算が得意な人たちに販売してもらい、私は収穫ばかりしていましたが、まほろば農園をやって来てよかったと思える一日でした。

   

 

ひどい大根でゴメンナサイ!!  

 今年は真夏に大根を作ってみました。場所がなかったので、傾斜の一番きつい第4農場に植えたのと、生育期間中、雨なしのカラカラ天気だったのとで、水不足でとんでもない大根ができました。つぶすのも勿体ないので。安くして売ってみることにしました。しかし、お客様にも選択の自由がなければお気の毒と思い、他からも仕入れて、両方並べて売る事にしました。大根の肌の汚いところは、繊維質で硬くてガリガリで、分厚く皮をむくと、食べるところが少なくなってしまいます。

   

 それでも、お客様は安心だからと、まほろば農園の大根を買って下さり、出荷しただけ売れていくのです。なんでこんな大根を買って下さるのだろうと不思議なのですが、有難く感謝して甘えさせて頂きました。来年はもっと良い場所に植えるか、がんばって1〜2回くらいは水やりして、夏でもおいしい大根が作れるようにがんばります。本当にありがとうございます。10月の感謝デーあたりから秋大根の出荷が始まります。今度はきれいな大根です、ご安心下さい。      


秋大根は順調に生育中デス。
   

     

割れたニンニク  

 ニンニクを収穫する時期が日照りが続き、山土の粘土質の所へ植えたので、固くてスコップでもなかなか掘れず、雨が降って土が軟らかくなるまで待っていたら、一ヶ月以上収穫が遅れてしまいました。

   
これであなたもチャングムに?韓国産在来種のニンニク。
余りにも完熟しすぎて、雨が降った途端にバラバラにバラけてしまいました。このニンニクは、数年前、主人がエゴマ畑の視察に韓国に行った時、そこの有機農家から頂いて来た在来種なのです。貴重なニンニクなので、バラけていても販売する事にしました。皮がむけて白い実がむけているものから先に出荷する事にします。  
   

 

 日本の有機農家の種も植えて見ましたが、食べてみると、やはり韓国の方がおいしいので、来年からはやっぱり韓国だけにする事にしました。  
  現在出荷中のニンニクは韓国の在来種です(先に掘ったので)    

   

 

有難うございます?  

 ある日の昼過ぎ、私が収穫物を店に持って来て、ついでに我が家の買い物をしていました。すると、名前は知らないけれど、顔見知りのお客様が、私に“いつも有難うございます”と挨拶をされるのです。

   

 “いらしゃいませ”と言おうとしたところへ先に言われたし、有難うございますと言うのは私の言う言葉で、“えっ、逆じゃないの?”と、戸惑ってしまいました。   

     
ミレーの「落穂拾い」のようなお三方。実はキャベツについた虫拾いの真っ最中でした。ご苦労様…。

とっさにお野菜を作っている事に対して言って下さっているんだと気がつき、本当に嬉しくて涙が出そうになりました。本当に私の方こそいつも買って下さって有難うございます。
   

 次の日の朝、農園のスタッフに早速話しました。皆もまた新たにがんばるエネルギーをもらう事ができました。本当に有難うございます。        

   

     

   

 

竹縄さんのご主人が急死されました  

 まほろば農園のパートさんの竹縄さんのご主人が急性心不全で急死されました。74歳でした。ご主人は毎日竹縄さんを車で農園まで送って来られ、ついでに2時間ほど草取りなどのボランティアをしてくれていました。ご夫妻ともども、まほろばとまほろば農園の最大の理解者で、農園の若い人たちの(私にとっても)父母(ちちはは)のような存在でした。常に日本農業の行く末を見つめ、若い人たちの成長を助けながら、現代では希薄に成りがちな人と人との絆をまほろば農園の中に作ってくれました。

     

   

 農家の年寄りがするように、若い人たちが忙しくてなかなか手の行き届かないような、目立たない大切なところを、ご自分で見つけてはやってくれました。  
        

素敵な笑顔の竹縄さん。ほんとうにありがとうございました。
   


 ニラやミツバが収穫できるのも、今年の秋、自家採取のほうれん草が食べられるのも、絹さやエンドウに使ったビニールのネットが公害にならず、リサイクルできるのも(収穫後のエンドウのツルをきれいに取り除いてくれました)etc,etc 皆竹縄さんのおかげです。
  種取用のほうれん草やサラダ菜、サニーレタスは、草の中に埋もれそうになっていたのを草取りし、倒れないように支柱を立て、最後まで管理してくれたので、大量に立派な種が取れました。  
  大変な枝豆取り(木から実をもぐ仕事)も、できるだけ竹縄さんのいるうちにと刈って持っていきました。       

   

     

  まほろば農園の看板が立っている所は、農園の玄関だからと、きれいいに草取りし、レンガで囲って花を植え、何時もきれいにしてくれました。  
  毎日、第二農場に行くと、竹縄さんが言葉で表現できないような、きれいで人懐っこく、かわいい(ごめんなさい、本当にそうなのです)笑顔で、おはようございます、と出てくるような気がして切なくなります。 最後まで農園の赤字経営なのを心配してくださって、あれこれアドヴァイスして下さったり、宣伝協力してくださったりしました。  
   


 大丈夫、頑張りますから。安心してお眠り下さいね。でも、何時までも見守って下さいね。  
  ほうれん草やレタス類は大切に育てて、竹縄さんの想いをいつまでもいつまでも継承していきます。

   

 2年ほど前、西野小学校の卓球クラブに紹介してくださり、私も通うようになりました。(夏場は忙しくてほとんど行けませんが)今度の卓球部の忘年会には二次会のカラオケで、二人で仲良くデュエットしようと約束したのに、早々とあの世に行ってしまうなんて、いけない人です。      

ふっと、そこにまだいらっしゃるような気がします。
   

 

 最後に、先月竹縄さんから戴き、農園便りに乗せようと思っていた原稿を紹介させて戴きます。(後日掲載予定)遺作となってしまいましたが、まほろば農園を見つめて下さっていた視点が、浮かび上がります。読んでいると、ありがたくてありがたくて、本当にありがとうございました。ご冥福をお祈り致します。      

 

   

      2006年10月号

 

   

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