その時、農水省から来られた担当課長から「持続可能な農業を促進するための法律」について、大変丁寧な説明がありましたが、有機農業については、
「日本全国で有機農業に取り組んでいる人は、農業者全体の1パーセントしかいない。しかも有機農業は大量生産できないし、よほどの篤農家でない限り誰にでも出来ない。だから、有機農業では国民は養えない」
と、言うものでした。
まったく実態は否定出来ないものの、完全に政府の施策から切り捨てられているといった感じで、ずいぶんとがっかりしたものでした。
「有機農業の推進に関する法律」が公布
ところが、急転直下、去年の12月15日、「有機農業の推進に関する法律」が公布され、今年の3月27日には向こう5年間の基本方針も発表されました。急に政府は、有機農業の普及に対して積極的になってきたのです。
政権の交代によるところが大きいのか、私たちのような下からの圧力なのか、世界的な環境問題の流れに乗っているせいなのか、国際競争力をつけるためなのか、安全性を重視する消費者のニーズを反映しているのか、恐らくすべてなのだと思われます。
理由はどうであれ、とにかく一歩前進と言うところです。
環境にやさしい省エネ温床
去年から温床を作って、果菜類などの苗作りをするようになりました。
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