それに伴って、農民は地域の差異にかかわらず、奥歯の切れ込みが深くなり、前歯や犬歯も鋭くなったことは、シリーズ1で書きました。
<いずれにせよ、歯の形から人類はもともと穀菜食であったと決めつけることはできません>
さて、話を前回のシリーズ3の続きに戻します。農耕民が狩猟採集民より虫歯の発生が増えた事はすでに見てきたところです。
体の健康状態と、乳歯や永久歯の大きさとは密接な関係があることを、多くの考古学者たちが明らかにしています。乳歯や永久歯の形成期に栄養学的ストレスを受けると、歯の大きさが縮小するというものです。
ここでも、農耕民の方が狩猟採集民よりも歯の大きさが小さくなっていることが報告されています。
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