0−1テストすると、同じバターでも無塩の発酵バターの方がはるかに優秀とでるので、まほろばでは、昔から、四つ葉さんの無塩発酵バターを扱ってきました。その違いを共働学舎の宮嶋さんに聞いてみました。
普通のバター・・・クリームを遠心分離機で分離して、チャーニング(機械でシェイクすること)を行い、脂肪分だけを取り出す。
発酵バター・・・@クリームに乳酸菌を入れて発酵させる。酸味と風味が出て、酸化しにくく栄養価も高くなる(発酵によってさらに共役リノール酸が増えている可能性も考えられます)
Aクリームを遠心分離機で分離して、チャーニングを行い、脂肪分を取り出す。 B手間と時間がかかるので若干高価
宮嶋さんによると、塩分を入れるとイオン化しやすく、酸化しにくいのだそうです。それなのに、0−1テストではどうして無塩の方がいいのでしょうか?まほろばでは、それは塩の質によるのではないかと見当をつけていましたが、証明できる機会がありませんでした。
そして数年前から、ついに共働学舎でバターを作るようになったので、まほろばのモンゴル塩で無塩と有塩の両方を作ってもらってみました。すると、やはり有塩のほうが良かったのです。しかし、この理想的な発酵良質有塩バターは、生産が気まぐれで(チーズの方が忙しいので)高価なこともあり、20年来、四つ葉の発酵無塩バターが主流になっています。共働学舎バターは、発酵に手間がかかることや、原料乳がホルスタインではなく、上質で乳量の少ないブラウンスイスということもあり、仕方がないことではあります。
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