玄米菜食をされている方なら肉なんてとんでもない!ということになるでしょうが、植物蛋白だけでは不十分で、動物性食品でしかとれない栄養素もあるのです。
豚肉を多く食べる沖縄県民が長寿なのは、動物性食品と植物性食品のバランスが良く取れた伝統食にあるといわれています。また、良質なたんぱく質は免疫力を維持し、菌やウイルスなどの感染症から身を守る働きもあります。
問題なのは食生活全体の中のバランスや、お肉の質や飼育方法かもしれません。健康で安全な飼料を与えられ、十分運動し、愛情こめて育てられた肉や玉子、またそれらの加工品である乳製品や天然魚等を、生命への感謝をこめていただくことが大切なのではないでしょうか。
玄米には各種ビタミンやミネラルだけではなく、胚芽という生命を発芽させる素が含まれており、また繊維質がダイエットにも良いとその有効性も近年大きく取り上げられるようになって来ました。
確かに体の中に排泄しなければならない毒素や脂肪を多く持つ方、甘い物や白米を多くとり過ぎて、ビタミンB群の不足している方は大変効果のあがるものです。
しかし、よく噛まなかったり、長い間玄米食を続けると、逆にその繊維質が体内の毒素だけではなく本来必要な栄養分まで体の外へ押し流してしまうので栄養失調になり、必要以上にやせたり、低コレステロールでホルモンバランスがくずれたり、栄養失調による病気にもかかりやすくなります。
玄米は治病食としては有効な部分が多いので、体調に合わせて選択するのがよいのではないでしょうか。
まほろばでは、日常食として、白米を主体に時々玄米や雑穀を食べることをおすすめしています。
肉食の多い方は、パン、めんなどの小麦粉製品もバランスがとれると思います。
→過去の記事一覧