月日の経つのは早いものです。
私が入社したのは94年の7月中頃でした。ちょうど10周年のセールが終わった直後だったようです。あれから早15年が過ぎようとしています。
その間、いろいろな出来事がありました。麻生店の閉店、厚別店での3年間、そして98年から本店で編集作業を…。その後エリクサーの開発・発売、インターネットの立ち上げ、POSシステムの導入、本店の移転…などなどさまざまな難関を乗り越えてきました。
おかげさまでいろんなことを体験させていただき、それらの全てが自分自身の力になっています。編集の仕事も、PCも、まほろばに入ってから本とJRの吊り革広告を見よう見真似で覚えました。毎日楽しく働かせていただいていますが、これもそうさせていただける"場"があってのことだと、心から感謝しています。
一昨年からの世界経済危機で、いよいよ世の中は混迷を深め、大変な思いをされていらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、ここは考えようです。見方を180度変えたなら、そこには良いことの種も隠されているのではないでしょうか。これまでのように、単にモノやお金を求めることで幸せがつかめるはずだ…という、20世紀を超えてきた私たちに染み付いた価値観や観念が崩壊し、こんなに物質的に豊かになったはずなのに、それでも満たされない何かがある…、そういうことに気がつき始めてきました。その象徴が、この経済危機なのではないでしょうか。
だとすれば、どうすれば本当の幸せをつかむことができるのでしょうか?そもそも、本当の幸せとは何なのでしょう…。
実は、かつて大企業(今は大変なことになっている自動車関連業界です)でバブルの時代をすごし、本当の生き方を求めてまほろばにたどり着いた私は、十数年間その答えを探し求めてきました。
もちろん答えは人それぞれでしょう。今のところ、私の中に答えのありかが少しだけ見えてきました。それは、「心の深いところにある、魂からのヨロコビを、子供のように純粋に求めること。」それが自分自身に深い歓びと幸わせをもたらしてくれることが、遅ればせながらようやくわかり始めました。
そのためには、とても単純なことですが(真理はシンプルだといいますので)、『自分のできることで誰かに喜んでもらうこと』が一番です。忙しい日常の中、これまでの生き残りをかけて戦ってきた時代の洗脳と価値観を引きずりながらなので、なかなか容易ではありませんが、それを目指し、人生を楽しみながら毎日を生きていければと思っています。
少し大げさですが(15年前の入社挨拶も大げさなことを書いてしまいました…汗…)、今に生きる全ての人が、近い将来、そのように満たされた心で暮らす社会が訪れることを夢見ています。けっして難しいことではないと思うのです。誰かの生き方をまねるのではなく、むしろ自然のままの自分自身として、己に備わった個性を発揮すること、自分の得意とすることで誰かに喜んでもらうこと。全ての人がそのようにお互いのチカラを分かち合い、交換し合うこと。そこに本当の豊かさがあるのではないでしょうか。
きっと、これから先、そんな人と人のつながりが新しい社会の土台となってゆくことでしょう。まほろばもまた、その雛形となれたら素敵ですね。
おそらく、本当の平和は、一人ひとりの心の中からしか生まれないものなのでしょう。そのためには心を"空"にして、大宇宙の自然の波動にチューニングをビッタリと合わせることが大切なのかもしれません。それこそが0―1テストの奥義でもあると思うのです。
これから先、25年後には、美しい自然のよみがえった地球の上で、人々が仲良く暮らしている、そんな社会の実現に向けて、今日からまた一歩、地道な仕事を積み重ねてゆこうと思います。
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