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まほろばだより−トピックス−
 
  最近、まほろばが発売当初から0−1テストで警告していた特定保健用食品『エコナ』が出荷停止になりました。(エコナ以外の油も皆問題ありますが)
 
 私は、2007年の2月に東京のタカコ・ナカムラ自然食クッキングスクールで、『油の時事問題を語ります』と題して『エコナ』や、『リセッタ』、『コレステ』などについて問題がある事を発表したのを始めとして、まほろばの0-1テスト講習会でも何度か触れてきました。

 私の書いた『油について』の小冊子2(2003年7月4日発行)にも最後の方で少し触れています。  
 以下は、油についてと講演会のレジュメです。

 その当時、わたしは厚生労働省の議事録を見て、国立ガンセンター研究所でクロと出たのに何故出荷停止をしないのか、少なくとも、特定保健用食品として推奨することだけは止めるべきではないのかと、電話をかけて抗議したのですが、「とにかく追加実験の結果が出てからと」言うことの一点張りで、『疑わしきは罰せず』の姿勢でした。

 


 その年の9月、日本脂質栄養学会では、花王さんの招待講演がありました。 わたしは、エコナについて 「基本的に脂肪酸の構成が、発ガンを促進することが分かってきたリノール酸に偏っているのに、なぜ健康に良いといえるのか」と質問しました。  
他の先生方からも多くの反論が出ました(後で、そうする為にわざと招待したのかと思ったほどでした)。
 
 これほど多くの学者の先生方が反論し、学会として厚生労働省にも何回も足を運び、意見書を上げていると聞きました。それでも厚生労働省は動かなかったのです。  

 わたしは、まほろばのお客様もエコナを使っている方が多いと知っていたし、健康に気をつけている人ほどエコナを使っているので、気が気でないところがありました。テレビの影響力は本当に大きいものがあります。  

 でも、今回の発表でほっとしました。 そして、道新を読んでいない方のためにまほろば便りに載せることに致しました。





 厚生労働省の議事録によると日清のリセッタの中鎖脂肪酸も問題があります。



 
  日清のコレステも良質のコレステロールを下げるのは良くないと言う考え方のまほろばとしては推奨できません。  

  日本抗加齢医学会でも、性ホルモンが低下するとガンやウツになることが発表されています。コレステロールは、性ホルモンの大切な原材料ですから、リセッタはお勧めできません。  

  コレステロールを上げないというので、安心してリノール酸やカロリーを摂りすぎるのもさらに問題です。何がどう変わろうとリノール酸が主体になっている油という本質は、どの油も変わるわけではありません。新政府の厚生労働大臣も大きく構造改革をし、セーフティーネットのための仕組みづくりに取り組んでいるようですが、そこまで踏み込めるか疑問です。


 
 25年前の創業当時から、ほとんどのひじきが0-1テストでマイナス反応なので原因を調べていました。徳島大学の医学部で出している『食品の微量元素含量表』を『丸善』で見つけて、ヒジキにヒ素が多いのにびっくりしました。

 さっそく道立衛生研究所に問い合わせてみました。ヒ素の許容基準値を知りたかったのです。でも日本では、裁判になって騒がれたカドミウムと水銀だけしか基準値が設定されておらず、あとは本人が判断するしかないとの事でした。  

 

 仕方が無いので、まほろばでは、できるだけ0-1テストでプラスになるものだけを選んで仕入れていましたが、健康相談の方には、まほろばで0-1テストしたモズクや生わかめをお勧めしてきました。


 
 ところが、今年の7月、日本食品分析センターの定例講演会で、『食品の重金属の評価をめぐる最近の動向〜国内外の動き〜』と題して講演会がありました。  

  それによると、ヒジキには有害な無機ヒ素が多く含まれていたのです。
今のところ、食品中のヒ素の基準値は設定されていませんが、近年、カナダ、英国等ではヒジキに対する摂食指導が行われ、英国食品規格庁(FSA)では、国民に対してヒジキを食べないようにと言う勧告が出ています。  

  日本では、FSAが調査したヒジキ中の無機ヒ素濃度は最大で22.7mg/sなので、毎日4.7g(1週間あたり33g)以上を食べない限り、ヒ素の暫定基準値を超えることはないと発表されました。しかし、ヒジキを積極的に勧める自然療法もあり、摂りすぎのかたもあるのではと思われます。




 さらに、まほろばでは25年前の創業当時からアトピーの人や、健康を害した人には0-1テストするとお米が合わないことが多く、少しよくなると、雪光なら食べられるようになりました。

 それでまほろばでは、健康相談された大勢の方に雪光をお勧めしていたのですが、お医者様のテストでもアレルゲンにはならないようでした。その内お医者様の方でも雪光を勧められるようになってきました。

  そう言う事で、雪光を求める方も多くなり、今では、シーズン最後の方には欠品が出る年もあるほど利用されるようになっています。

 
  なぜ雪光がいいのか分かりませんでしたが、粘りが少なく、いわゆるおいしくないので(私は噛めば味があって好きですが)うるち米に多いアミロースが特別多いのではないかと推測していました。(もち米はアミロペクチンが100パーセントで、うるち米はアミロースとアミロペクチンが両方入っており、食味を追求した最近の新品種はアミロペクチンの比率が高くなっています)  

  と言うのも、アトピーを始めとする炎症性の病気の人にはもち米が合わないからでした。  

  ところが、お米に詳しい(元お米専業農家でした)店長が詳しく調べてくれたところによると、雪光が他のお米に比べて特別アミロースが多いわけでもなく、もち米系の多い『おぼろづき』などは0-1テストすると結構いい反応なので、アミロース説は立ち消えになっていました。

 

 ところが、最近の道新に(9/4日)、北大の先生たちの研究で、雪光には、腸内の“悪玉菌”を減らす性質があり、この性質がアレルギーを抑えるメカニズムとして働いていることが分かったと発表されました。  

  このように0-1テストでは原因はその時スグには分からずとも、まほろばでは、とにかく『疑わしきは仕入れず』の姿勢を貫いて来ました。その内多くの事が証明されてきました。

  紅花油もそうですし、レモンのポストハーベスト(収穫後農薬)として使われていて、発がん性や、催奇形性が問題になったOPPやTBZの使われていないレモンもマイナス反応なので仕入れませんでした。そのレモンにも、後でさらに恐ろしい2・4Dと言うホルモン系の農薬が使われていることが分かりました(ベトナム戦争で使われ、奇形児を多く生み出した枯れ葉剤が原料になっていたのです)

 また0-1テストでプラスのものは、自然食品業界で一般的に否定されているものも仕入れて来ました(バナナやコーヒー、果糖などなど・・・・・)  

  これからもまほろばは同じ姿勢を貫いていく予定ですが、今回の事で、0−1テストに対する信用が、少しでもついてくれれば嬉しいかなと思います。


 
 

 

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