古代日本の製塩法は、海水を汲み上げ、釜揚げで水分を飛ばして結晶化した塩を食した。
しかし、雨が多く湿度の高い日本に在っては、オーストラリアやメキシコのような高温乾燥地帯で天日干しさせる製塩法は成り立たず、専ら釜で炊く他なかった。
しかし、最大の欠点は、塩に含有されている苦汁(にがり)分のMg・マグネシウムが多く残留することであった。
塩を多く食する方の特徴は、身体、特に顔が黒ずむこと。 これは腎臓の糸球体が収縮作用のあるMgのために硬化し、さらに機能低下して排尿等がうまく働かなくなった結果です。
豆腐を固めるあの苦汁がそうですが、つまりアミノ酸の鎖を切って蛋白質を凝固する作用がある訳です。この特徴は、ことに海水塩を摂取する民族に多く見受けられます。
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