昨年はまほろばで送る3度目の年。
大体のことはすでに経験済みで要領良く仕事が出来て当たり前だと思いながら仕事をしていました。
そんな中にも例外的なことや、落とし穴があったりと、経験を積み重ね、成長していくことがとても大切だ。そんなことを考えながら日々生活していましたが、仕事というものが生活の半分以上をしめている今の日本の社会の中で、それが良いとか、悪いとかではなく、僕は今後どの様に生きて行きたいのかを考えるようになっていました。
そして考えれば考えるほど深みにはまっていくような感覚にも陥っていました。
そんなとき学生時代からずっと続けているバンド活動のほうでうれしい知らせが舞い込んできました。それは憧れの大きなライブハウスでの出演依頼と全国版インディーズCDのリリースがほぼ同時に決定したことでした。この二つが決定した時、ずっとモヤモヤしていた気持ちが一気に晴れ、楽しいはずのバンド活動にさえ影響が出るほどの意識で仕事していたことに気付き、深く反省をしました。
「明日からバンド活動頑張ろう!!」ではなく、「よし!明日から仕事頑張ろう!!」と本気で思ったことを覚えています。
人間、同じサイクル、パターンに慣れるとモチベーションが下がったり物事をプラスに考えられなくなったりします。
『仕事が生活の半分以上をしめている』イコール仕事が本当に楽しめたり、本気になれたりするだけで、生活の半分以上は『楽しいこと』になっていくだろうと思いました。
それからは、たて続けに色々なことが舞い込んできました。
夏の終わり頃、まほろばに『匠くんの大根』が並んでいたのはご存知でしょうか? 僕が北広島に土地を借りて作った大根です。
自分の家の庭だけでは満足できず、土地をずっと探していました。
ある日お客様にそんなことをふとこぼすと・・・「土地が空いているから地主さんに言っておいてあげるわ・・・」そして7月から匠農園がスタートすることになりました。そもそも自分の家の庭で始めようと思ったのも、お客様にお出ししている野菜はどのように出来上がっているのか、それを自分の目で見て触って、お客様に伝えていきたいなと思ったことがきっかけでした。
しかしやっていくうちに、僕が今感じていることをより多くの人に感じてもらいたいと思うようになり、月に1回農作業の体験イベントを開催することにしました。
昼食を畑でそのときに取れたもので作り食べる。シンプルな中にまほろばでいつも僕が伝えたいと思っている、命の大切さや感謝の気持ちを言葉ではなく実感してもらえるかもしれないなと思いました。
友達が友達を呼び、それがまほろばのお客様を呼び、いろいろなご縁をいただきました。イベントに参加してくれた皆様本当にありがとうございました。今年も開催致しますのでどうぞよろしくお願い致します。
個人的なことですが昨年は大きく飛躍できた年だったのではないかと思っています。そして本当に数多くのご縁に支えられた年でもありました。
今年は更なる飛躍のためにも11月からこれだ!と思い温めてきた目標を宣言したいと思います。
それは『恋をする』です。
なにを突然?!いやいや違うんです。
もちろん恋愛をしたいのも山々ですが・・・(笑)。この『恋をする』というのは何に対しても恋をするようにぶつかって行こう!当たって砕けろ!という深い意味があるんです。
これは僕が厚別に転勤になってから半年ほどたって、1週間、原点である本店で働かせていただいた時に、社長から渡された『働き方』という本の一文なのです。
この本の著者は、京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者である稲盛和夫さんです。人に恋をするように仕事にも恋をしなさい。
そんな言葉の本当の意味が1年半経った今やっとわかった気がしました。
謙虚にそして貪欲に先を見すえながらやるべきことを遂行する。目の前の仕事、お客様、趣味、人間関係、何に対しても、どれだけ必死になれるか、全力になれるか、そこが一番大切だと思います。
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そんな良い状態の自分であるためにも日々楽しく明るく笑顔で今年もお客様をお迎えしたいと思います。
最後になりましたが2011年、お客様にとって良い一年になりますようにご健康とご多幸をお祈り致します。
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