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新しき年の明けましたるを寿ぎ、皆々様に幸多からんことをご祈念申し上げます。
「易経」の初めに「潜龍用うる勿れ」との書き出しがあります。
未だ知恵浅き時期には、妄りに世に出でてはならないという戒めの言辞であります。
そして、経験を積み、知識を重ね、気を練り、志を高め、愈々時期至りなば、満を持して、内に溜めた生命力を発して、一気呵成に天に向けて飛昇せよ、と成長段階の身の処し方を、孔子の愛読書「易経」では説かれています。
幼き日の我が家には「飛天龍」と書かれた額が飾ってありました。
昨年暮、何故か当時を思い出して辰の年に因んで、これを年頭初めの辞としました。
昨年の千年に一度と言う大震災、その復興を龍の天に昇るが如き勢いで遂げてもらいたいとの祈りを込めて選んだのです。
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易では、自分が変わらねば、周りは変わらないことを内に応じる、即ち「内応」と言います。これに対して、周りが変われば、自分も変われることを「外応」と呼びます。これを仏教的に言えば、「自力」と「他力」思想に通じますが、いずれも深い実践哲学です。
私は、何れも真理で、何れも必要であると考えています。環境を変えてこそ、自分に変化が起りますし、逆もまた真なりです。
人はみな、日々様々なご縁や現象に遭遇しますが、その一つひとつに意味があり、それは次に起る予兆であり、そして天からのメッセージでもあり、これら内在と外応の反応変化を蔑ろには出来ません。
十干十二支の組み合わせは、60年の還暦を以って一巡します。今年は壬辰、来年は癸巳で、二年に亘り水気に干支(兄弟)が関わり、辰と巡り合わさるのは60年に一度であります。しかも、辰は一度水を得たれば天に昇るとあるように、木火土金水の五行の内、最も水に関わりが深くして相性が良く、辰はこの巡りを待って本来の性を発揮します。五行は水を以って始まり、しかも北方を始点とします。万物生命は、水無くして生育されないのです。地球の初め、生物の初めは、正に水から生まれたのです。
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龍は本来、宇宙の真理、道や法を守護する龍・鳳凰・麒麟・亀の四神霊獣の一つとして尊ばれました。
これらは信仰の対象とすべきではなく、その中心眼目なる真理の道を目指すべきであり、これを求めれば、この四神が後押ししてくれると考えます。
昨年、ブータン国王が来日の際、日本の小学生に龍云々を講話したのは、何だったのか。その龍とは、正に人徳の涵養であり、生命力の象徴なのです。
そして、その現われこそ、先を争わない、器を選ばない、水の徳力だったのです。
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この宇宙は、二律背反という真理で貫かれています。人生と自然に、常に相対と表裏が繰り返しせめぎ合いながら、現れては消え、消えては現われながら進化して行きます。
あの何万人もの命を奪ったのも津波の水なれば、何十億という世界人類を生き長らえさせているのも同じ水なのです。生かすも水、殺すも水。凶器にもなり、薬剤ともなる水。可能なれば、生かす水、癒す水、育む水を提供したい。
それが『母水』だったのです。
そのような想いと願いで、エリクサーは創られました。
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エリクサーが開発されてから、12年間の一巡を経て、次なるステップ、新しき元年を今年迎えました。
この遇い難き壬辰の年に、潜龍から飛龍と化してエリクサーを初めとする農園野菜やまほろば商品群が、皆様方の健康で生き生きした安寧の日々が送られる手助けとなりますよう、まほろば従業員一同、精進させて戴ければ、幸いこの上ありません。
最後になりましたが、「東日本大震災復興支援」に多くの義捐金、並びに物資を頂戴しましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
本年は昨年以上に、世界的規模で更なる激震を予感させる年ではあります。
ここに、共に忍耐して艱難辛苦の年を、飛天龍と共に、天高く飛翔しますことを祈りたいと思います。
2012年 正月
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