今年八月、北京経由でモンゴル視察旅行へ向かう飛行機の中でのことでした。
まほろばへ塩を卸して下さっている木曽路物産の鹿野社長が、
「今度、塩の販売を公取(公正取引委員会)が摘発強化するから、その協議会に入会した方がいいですよ。もう初回審査は締め切っているが、私から伝えますから、早く手続きして下さい」
と言われたのです。
「えぇ!そうすると、まほろばの『七五三塩』は、売れなくなるんですか?」
「そうです、何れそうなります。塩業界は大きく淘汰されます」
まほろばでは家内工業的に4種類のミックス塩を加工し、とりわけ「七五三塩」はまほろば思想を塩に託したと言う生命線ですから、どうしても世に残したかったのです。その思いを外す事は到底考えられませんでしたので、即座に、
「入会します!」
と返答し、その場ですぐ、手続きの連絡を取って頂きました。
ところが、塩製造法等の表示義務化の法律は、今年の4月 日に官報告示され、同日施行されていたため、既に初回審査は締め切っており、もう間に合わない、と言われてしまいました。
しかし、そこは鹿野社長の配慮で、どうにか次の審査の対象に入れてもらうことが出来たのです。ところが、それからがまたまた大変な道程(みちのり)でした。
|