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まほろばだより−ここが知りたい−

・・前項から

「興農ファームのお肉はどうしてお勧めなのか?」−後編-

 


 上記のように興農ファームの飼料は繊維質の多い配合になっていますが、繊維質の少ない高栄養のものばかり与えられていると、反芻動物(牛、ヤギ、羊、ラクダ、等)は、生来の反芻能力が低下してしまうそうです。

まさに、ラマルクの〈要不要説〉で、進化(退化?)の原理です。
反芻というのは、食べたものを、いったん胃の中に溜めて置き、ゆっくりと時間をかけて噛み直し、繊維質のような、本来なら消化出来ない物を、微生物の働きで消化することです。

ヒトは繊維質のものをほとんど消化できませんが、草食動物が消化して作った肉や、乳を食べることで、間接的に繊維質を有効利用しているのです。



 肉食に反対する人たちは、肉食は生産性(エネルギー効率)が悪いと言うことを問題にしていますが、それは、とうもろこしなどの濃厚飼料を多く与えるからです。

繊維質の多い粗飼料と放牧を主体にすれば、植物が光合成によって創り出した太陽エネルギーの缶詰を炭水化物だけでなく、繊維質までエネルギー化することができるのです。

牧畜は、穀物と同じカロリーを生産するのに、10倍(?)もの広い面積が必要で、効率的でないとも言われていますが、寒冷地や山で、穀物や野菜が豊かに実らない不毛の地で酪農は行われていることが多く、単純計算では比較出来ません。

 


 
 また、酪農は副産物として、畜糞を肥料にすることが出来、それがまた穀物や野菜を作って行くことも合わせて考えれば、畜糞もエネルギー計算に入れるべきであり、生態系の一環としての有畜複合経営は、古くして新しい未来型産業だといえるでしょう。

本田さんのように、畜舎を糞堆肥の発酵熱で暖めれば、熱エネルギーも取り出せるわけです。




 さらに、牛さんについては、日本の酪農家の誰もが成し得ない困難な事、飼育しづらい《去勢しないと言うこと》を、多くの工夫と努力で実現しているのです。

何故、一般的には去勢するかというと、去勢すると、サシが入ってあぶら脂回りが良くなるのだそうです。
 
何故、脂が付くかと言うと、去勢することによって、ホルモンバランスや、脂質代謝が狂うからです。
そんな霜降り肉がおいしいという感覚はどんなものでしょうか?

人間の都合だけで、こんな風に動物の本能を否定し、大自然の掟を破ってよいものでしょうか?

 



 豚肉がビタミンB群の理想的な供給源だということは、余り知られていないようです。
精製した穀物や砂糖、アルコール等、多く食べるようになった現代人は、日常的にビタミンB群(特にB1)が不足しています。

ブタ肉のB1は、白米の10倍、玄米やソバの2倍、B2は、白米の10倍、玄米やソバの6倍もあるのです。
 


ビタミンB1欠乏症  
脚気(心臓機能の低下・心不全と末梢神経障害。心不全によって下肢のむくみ、神経障害によって下肢のしびれが起きる)・ウェルニッケ脳症・高ピルビン酸血症。
1975年(昭和50年)ごろからジャンクフードの普及により、脚気が再発してきた。アルコール依存症患者にも多く、アルコール分解の際にビタミンB1が消費されることと、偏食もかかわっている。最近では、ビタミンB1を含まない高カロリー輸液での発症も問題視されている。


ビタミンB2欠乏症  
口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、脱毛などの皮膚や粘膜のトラブル、目の充血や眼精疲労、進行すると白内障を起こすことも。子供の発育障害
薬の長期服用、多量の抗生物質や経口避妊薬、ある種の精神安定剤や副腎ホルモンなどを長期に服用した場合、または肝炎、肝硬変を抱えている場合は、ビタミンB2の吸収やビタミンB2の活性型である補酵素型への転換が阻害されるため、ビタミンB2不足に陥ることがある。
また、ビタミンB1の需要が増大するケース(アルコールの多飲、糖質過剰摂取、激しい運動、労働、疲労など)では、ビタミンB2不足を引き起こすことがある。



 現代人が不足しがちなビタミンB群は、興農ファームの発酵飼料そのものの中に食物由来の栄養素として大量に含まれているばかりでなく、健康で豊富な腸内微生物を持つブタさんは、ビタミンB群の合成能力が優れていると思います。

一度、興農ファームの牛肉や豚肉の脂肪酸組成や、アミノ酸組成、ビタミン、ミネラルなど、栄養分析をしてみたら如何なものかと、本田さんと話し合っています。
きっと近代養豚との差別化があると思います。



 しかしながら、糖質栄養素の取りすぎと、カロリー過多、運動不足等によって、日本を始めとして東南アジアで激増している糖尿病は、ビタミンB群の多い未精製の穀物を食べることだけでは解決できません。

ブドウ糖の代謝には、ビタミンB群だけでなく、すい臓から分泌されるインスリンが必要だからです。

穀物主体の食生活によって、カロリー源がブドウ糖主体になることが、糖尿病の温床になっているのです。

また、玄米などの未精製の穀物で必要なビタミンB群を取ろうとすると、最初は良いのですが、長期に渡ると、反面、食物繊維やフィチン酸の取りすぎで、必要な栄養素まで排泄してしまい、栄養失調で免疫が低下してしまいます。

穀菜食を長く続けていると、免疫力の低下と共にコレステロールが下がり過ぎて、ホルモンに変調を来たし、ガンやウツ病の増加、寿命の短縮など、好ましくない傾向も現れてきます。

 

 従って、少量の精製した糖質栄養素と、ビタミンB群の多い豚肉の組み合わせは、絶妙のコンビで、永続可能な栄養バランスを実現してくれるのです。

それに、魚、貝類、海草、卵、乳製品、野菜、果物、現代人に不足しているアルファーリノレン酸系の植物油(亜麻仁油、しそ油,インカインチグリーンナッツオイルなど)、インスリンを必要としない果糖主体の「ひふみ糖」が加われば万全です。



 こんな風に見て来ると、興農ファームの肉は、
ただ単にアレルギーを起こさないと言うような浅いものではなく、生命というもののあり方、食というもののあり方を根本から問い直し、まっすぐに向き合って、生産されているものだと言うことがよく分かります。

だから、興農ファームの肉は、アレルギーに限らず、あらゆる病気のお客様にお勧めできるのです。


 あまたの肉の中から、興農ファームの肉を探し当てた0―1テストも奇蹟的です。

15年前、その肉がどんな作られ方をしているかも知らずに、
0―1テストの確かな手応えだけで確信したのです。




 


 自然が作り出してくれるものに良い悪いはありません、肉が悪いのでも野菜が良いのでもありません。
自然に育てられた肉は良いし、野菜でも農薬のかかった野菜は悪いのです。

 
ある菜食の方が、知らずに食べた野生のミニ豚がどんなにおいしかったか話してくれました。
そして、とても元気になったそうです。

自然食をされている方は、動物性食品は、特に肉類が血液を汚すと考えていらっしゃる方が多いようですが、目先の経済効率だけを考えて、人間の都合だけで育てられている肉が汚れているのであって、大自然の中で健康に育っている肉が汚れているわけではありません。

天地自然の恩恵を、こだわりなく戴くところから始めてみませんか?

 

 興農ファームでは、今まで仕入れているホルスタインだけでなく、もっとグレードの高いアンガス牛も生産されていることが分かったので、入れてみることにしました。

全身マックロでとてつもなく大きな牛でした。
今回の感謝デーに入荷が間に合うかどうか・・・。

 

アバディーン・
アンガス

 スコットランド東部のアバディーンシャイア、アンガスの両州が原産地で、広く世界中に分布している。やわらかい肉が特徴で、この牛の出現により牛肉料理は煮込み主体から、ステーキのような料理が広まることになった。ただし、肉を柔らかくするためには、牧草だけでなく大量の穀物飼料を必要とする。

 

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